内容説明
赤目小籐次は、水戸藩の騒動を治めた矢先、子連れの刺客・須藤平八郎を討ち果たす。以来、須藤の子・駿太郎を養育し始めるが、身辺には不穏な侍の影がつきまとうのだった。四家追腹組の新たな刺客なのか?警戒を強める小籐次だったが、駿太郎の出生に驚くべき秘密が隠されていることなど知る由もなかった…。人気シリーズ、緊迫の第七弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。98年に時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinupon
37
自分の命を狙う刺客の子駿太郎を育てるはめになった主人公と、その母親の悲しい末路・・・これからもますます小籐次の行く末が楽しみです。2014/11/21
二分五厘
17
前巻で己に差し向けられた刺客・須藤平八郎に赤子・駿太郎を託された小藤次。生死を懸けて死合った侍同士の約定を守ろうとする小藤次に呆れながらも、駿太郎の世話をかってでる周囲の女子衆。だがこの駿太郎の母親がまたとんだワケ有りと判明して……。一巻丸ごと、駿太郎騒ぎに翻弄される小藤次。五十を越えてから自分に授けられた赤子(他人なんですがw)の機嫌に一喜一憂している様は爺ちゃんそのもの。憂いを取り除き、真の親子となれるのか。この駿太郎、おりょう様との縁もひょっとしたら繋げるのかな。2023/11/11
はかり
9
子育てに慣れてきた感もでてきた。駿太郎の母親は由緒正しい家の娘だったが、父親は武士とはいえ名もない家のものであり、二人は駆け落ちもできなかった。果し合いでの約束事で駿太郎を預かったが、いずれは小籐次の手を離れ母親の許にいくのだろうと思っていたが、違った。どうなるのか。2019/12/02
sae_k1
2
小籐次に降りかかる騒ぎは一向に減ることはない。そんな中、新たな展開が始まる巻。2016/04/07
shiozy
2
この本を読んでいる途中で気がついた。14日夜、NHK BSプレミアムで「酔いどれ小籐次」をやっているではないか。うーーむ。原作とはイメージが違う。見なきゃ良かった。(苦笑)2013/06/14