内容説明
「君に知らせたいことがある。九月十一日は絶対外出しないように」。NYでヨット暮らしを送るゼムはある日、旧ソ連からの亡命者・ウラディミールから一本の電話を受けた。荒唐無稽な話と一笑に付したゼムだったが、悲劇は起きた。悲嘆と怒りに満ちあふれテロ行為への報復が叫ばれるアメリカで、平和的解決を願う声はかき消されていく―。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。『血と骨』(幻冬舎文庫)で第一一回山本周五郎賞受賞。同作品は映画化され絶賛を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mituya Hasegawa
2
政治色が強すぎる気もしますが、読みごたえはタップリの一冊。2014/07/03
i-O
0
ふつう2017/07/07
Nyo
0
1章と2章でガラッと場面が変わる。この後どう繋がるのかが楽しみ。401kやDCが上部の富裕層にしか恩恵がないとう理論にハッとさせられた。なるほど。2017/02/22
さとまみ読書垢2(小説・その他専用)
0
16種の混血設定からしてすごい。結構好きな方。
Ikuto Nagura
0
「人間が雨のように降ってきた。地面に激突した人間の音は、一トンの鉄の塊が激突したような音だった。九十階から飛び降りたんだ。どうしようもなかったから飛び降りたと思うが、そのときどんな気持ちだったのか、おれには想像できない。想像を絶する。おれはこれまで世界の紛争地帯の最前線に行っているが、これほど凄まじい光景を見たのははじめてだ。地獄の中の地獄だよ」911事件、エンロン事件、アフガニスタン紛争、イラク戦争。えっ、まだ半分って、このあと何が出てくんだ?2014/12/19