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幻冬舎アウトロー文庫
不妊―赤ちゃんがほしい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344410626
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

「子供がいて当たり前」ではない。日本では10組に1組が子のない夫婦といわれ、そのほとんどが望みながら授からない夫婦である。また、未婚であっても出産を希望し、不妊治療に取りくむ女性も多い。苛酷な治療の実態を追い、人々の本音に迫る渾身のドキュメンタリー。不妊を通して、女性の生き方、生命の尊さについて読者、体験者とともに探る。

目次

松村果奈(仮名・28歳)―不妊の自分が欠陥商品みたいな気がして…
向井はるか(仮名・34歳)―地方都市の団地では「不妊治療中」は禁句のセリフ
大西早紀(仮名・31歳)―気づかずに普通の家族を目指していた自分がいた
目黒智子(仮名・34歳)―アメリカで他人の卵子の提供を受けて出産
医師インタビュー 諏訪マタニティークリニック院長・根津八紘―医者はまず患者のために治療をするべきだ
加藤翠(仮名・43歳)―精子の提供を受けてハーフの子供を産んだシングルマザー
「卵子提供・代理母出産情報センター」主宰・鷲見侑紀―アメリカでの不妊治療日本窓口として400人の出産を手がける
梨紗子・ジョーンズ(仮名・31歳)―不妊治療を続けながらも養子をもらう決断をする
毯子・ロフトン(仮名・34歳)―不妊治療は人の本性を知る人生勉強でもあった
須賀晶子(仮名・33歳)―不妊は妻一人では立ち向かえない夫婦二人の問題
柴崎友輔(仮名・35歳)、成美(仮名・33歳)―二人でも楽しいけれど、子供がいたらもっと楽しい
高橋伸子(仮名・29歳)―原因は自分ではなく、夫の精子無力症にあった
藤沢一輝(仮名・32歳)、奈津子(仮名・32歳)―下半身不随の頚椎損傷者でも子供ができる
下田舞子(仮名・38歳)―両親と夫の協力のもと、治療の専念して体外受精で出産
藤木陽子(仮名・43歳)―子供が欲しいというより、チャンスがなくなるのが怖い
太田加奈(仮名・38歳)―6年間に及ぶ不妊治療に自ら幕を下ろす
医師インタビュー 新戸塚病院院長・林暁―過剰な不妊治療がもたらす弊害にも目を向けてほしい

著者等紹介

家田荘子[イエダショウコ]
愛知県生まれ。作家、真言宗僧侶。日本大学芸術学部卒業。女優、OLを経て、フリーライターへ。『極道の妻たち』が映画化され人気作家に。1991年「私を抱いてそしてキスして」で第二二回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウメ

5
こればっかりは授かりものだから。不妊治療をされた方の切実な願い。精神的、経済的な圧迫。私は子供を授かることなく離婚してしまったが、出産のリミットをむかえて色々と思うところあり。まあ私がよしとするのだからよしとしよう。2016/04/30

うたまる

2
不妊治療経験者へのインタビュー集。不妊者のみを取材対象にしているため、意見の偏りが強く感じられた。本書では「女は産むのが当たり前」の風潮について”偏見”や”間違った常識”と決め付けているが、果たしてそうだろうか。地球上のあらゆる生命(昆虫や植物も)は、生殖による遺伝子の保存のために生きている。いくら冷酷に聞こえようと、哲学で人生に別の意味を見出そうと、人間もまたこの生命体の宿痾からは逃れられないはず。だからこの常識を受け入れた上で、公的保険によるバックアップを最大限行うべきだと思う。2014/05/04

りのん

1
とてもとても考えさせられる内容でした!2018/01/23

KIYO

1
治療をした経験のある何人かの方の話を著者・家田荘子さんが聞いてまとめた本です。患者さんだけでなく、医者側のお話なども綴られています。経験者しか分からない深い気持ちなどか綴られていて、ワタシ自身も頷いたり、ワタシとはちょっと違うなぁなどと思いながら読みました。専門用語には細かい解説もあり、不妊に携わらない方にも読みやすいので、ぜひ手にとって読んでもらいたい一冊です。2008/01/17

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