内容説明
死ぬまで生きてんだこのヤロー!四方八方に怒りを散らしながら生き抜いたスーパー・エディター、安原顕。あの「大江健三郎事件」の真相、学歴詐称騒動、麗しき夫婦関係から「余命一カ月」宣言まで、編集者時代からの盟友である著者が綴る、壮絶かつ切ない完全燃焼の生涯。本を愛し文学を愛し、ジャズを愛した男の残したものとは―。
目次
出会い
彷徨
確執
個性の水底
神の贈物
学歴詐称
奄美大島事件
大江健三郎事件
トライアングル
マリ・クレール
余白の色
余命一か月
残照
著者等紹介
村松友視[ムラマツトモミ]
1940年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業。中央公論社勤務を経て文筆活動に入る。82年「時代屋の女房」で第八七回直木賞受賞、97年「鎌倉のおばさん」で第二五回泉鏡花文学賞受賞
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