内容説明
どうしてこうも「俵屋」に心惹かれるのだろうか。その理由を探った末に辿り着いたのは、木を生き返らせる風呂掃除の達人「洗い屋」、井戸水を用い反射神経で勝負する「ゆば屋」など細やかで熟練した技術と深い情熱を持つ職人たちの存在だった。和の趣豊かな写真と端正な筆致で綴られる京都の老舗旅館「俵屋」の舞台裏。最上の日本はここにある。
著者等紹介
村松友視［ムラマツトモミ］
１９４０年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業。中央公論社勤務を経て文筆活動に入る。８２年「時代屋の女房」で第八七回直木賞受賞、９７年「鎌倉のおばさん」で第二五回泉鏡花文学賞受賞
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感想・レビュー
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lilysX
1
あとは泊まるだけ！2018/10/13
aki
0
自分の感性で、いいものをえらべる人になりたいと思う。2012/07/22
てっしー
0
面白かった。高級旅館の話というと、そういうところに泊まり慣れた経済的に豊かな人による本が多く、時折嫌味なものが多い印象を受けていたのだが、素人目線に徹して書かれているところが良かった。（それゆえに、不批評というよりはべた褒め本ではあるのだが。）旅館論であるとともに、優れた京都論でもある。 それにしても、これだけのこだわりをもって一つひとつのものや人を選りすぐっている旅館の人件費はいかに・・・みんなに納得のいく給料は払えているのか、と下世話なことを同業者はついつい考えてしまうのだった。2012/05/16
