出版社内容情報
「夢は必ず叶う」「ポジティブシンキングが成功を導く」は、嘘。
ベストセラー『上から目線の構造』『薄っぺらいのに自信満々な人』の著者による、ネガティブ思考推奨本。
内容説明
不安があるから、うまくいく!人を成功に導く“ネガティブ思考”その真実―。
目次
序章 ポジティブ信仰に戸惑う人々
1章 ポジティブなのに残念な人たち
2章 ネガティブの効用とポジティブの罠
3章 不安だからこそうまくいく
4章 ポジティブ信仰の誤ったメッセージ
5章 ポジティブ思考の賢い取り入れ方
6章 不安をポジティブに活かす
著者等紹介
榎本博明[エノモトヒロアキ]
心理学博士。1955年、東京都生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、大阪大学大学院助教授などを歴任。現在、MP人間科学研究所代表。心理学をベースにした企業研修・教育講演などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
109
昨今のポジティブ信仰に多少なりとも違和感を感じていた。ポジティブ思考を否定するつもりはない。むしろ歓迎するところだ。だが、なんでもかんでもポジティブで良いのかというところだ。特にビジネスシーンにおいては、ネガティブな思考が必要な場面が多々あると感じている。思うにポジティブとネガティブの場面毎の上手な使い分けこそが必要なのだと思う。◆本書では、心理学の立場から、ポジティブ思考の問題点と、ネガティブ思考のメリットを解説するものだ。◆ネガティブ思考寄りに行きすぎるのも問題があるので、両極を知っておくべきだろう。2020/03/27
もりやまたけよし
15
ネガティヴな人ポジティブな人、悲観論者楽観論者、ペシミストオプティミスト、どっちもどっちかもしれない。そういう側面を知って、上手く立ち回る事が重要な気がしますが、難しいです。2017/05/27
zel
13
ネガティブとポジティブの定義がイメージと少しちがった。ネガティブを慎重と捉えて、ポジティブを楽観ではなく積極的と捉えてどちらも大切にしていくと良い。2022/07/04
hiyu
6
「ポジティブ」の拡大は、ある意味世の中が傷つきにくさをついつい追い求めていたということだろうか。はたまた、対人交流としての希薄さか。ネガティブ、ポジティブのいずれにしてもあくまでも最終目標ではなく、例えば自己肯定感に至る過程ともいえるが、それにつけても「防衛的悲観主義」は別の呼び方が良いように思う。2017/11/23
T坊主
6
1)自分はまだまだという人の方が優秀。2)”ホメて育てる”というやり方が世の中に浸透してから、若者の自己肯定感は低下の一途。3)夢を見て転職を繰り返す。私の場合は確かにそうだったが、それがあったから頑張れた。自分の先が見えたから、頑張れた。その場その場で一生懸命やることが大事。4)努力した子供を褒めよう。”頭が良い証拠だ”は間違い。5)本当の自信は厳しい状況を乗り越えてこそ育つ。2016/09/15