内容説明
十六歳のときに美しい人生を穢され、心を閉ざした容姿端麗な女と、あらかじめ歪んだ人生の中で、すべてを手に入れようと藻掻く醜い女。過去の因縁に引き寄せられ再会したふたりの運命が、断末魔の叫びにも似た「不協和音」を奏ではじめる―。生きることは、こんなにも愚かしく美しい。話題の女性作家が描く、嘗てないほど愛おしい人間小説!
著者等紹介
うかみ綾乃[ウカミアヤノ]
1972年大阪府生まれ、奈良県育ち。2011年『指づかい』(幻冬舎アウトロー文庫)でデビュー。同年『窓ごしの欲情』(宝島社文庫)で日本官能文庫大賞新人賞、12年『蝮の舌』(小学館クリエイティブ)で団鬼六賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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