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あの日、僕は旅に出た

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344024250
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0095

内容説明

バブル前夜、グラフィックデザイナーだった著者は、そのあまりの忙しさ(朝4時に仕事の依頼が来て、正午に締め切りとか日常茶飯事)に嫌気がさし、インドへ飛び出した。もう二度と行くものかと思った最悪の旅がすぐに繰り返され、なぜかその面白さにとりつかれて、雑誌「旅行人」を創刊し、とうとう30年間も旅を続けることになった。アジアに向かって、スピリチュアルなものを求めた旅の時代、ゲーム的な楽しみとしての旅の時代、逃避としての旅の時代など、さまざまな旅のスタイルの変遷を著者はずっと見てきた。その間、日本も世界も大きく変わっていった。バックパッカーの教祖が、30年間、世界中を旅して見つけたもの、旅の果てにつかんだものとは?

目次

第1章 インドへ
第2章 アジアへ
第3章 再びアジアへ
第4章 「遊星通信」の時代
第5章 「旅行人」の時代
第6章 転機

著者等紹介

蔵前仁一[クラマエジンイチ]
1956年鹿児島県生まれ。作家・グラフィックデザイナー。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、80年代初頭からアジア・アフリカを中心に世界各地を旅行し始め、86年『ゴーゴー・インド』を出版。バックパッカーの教祖と呼ばれた。また95年には出版社、旅行人を設立し、個人旅行者のための雑誌「旅行人」の発行人兼編集長となり(2011年休刊)、多数の旅行作家を輩出した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koto

18
バックパッカーの教祖だなんて、なんだかその異名で偉大すぎる。てっきり旅行記だと思ったから著者自身のことばかりで厚さもあって途中投げだしそうになった。自伝ぽいのはちょっと苦手…。「旅行人」という雑誌、そういえば最近見かけないなと思ったら休刊したんですね。これを読んで興味が湧いたのに惜しい。独立し取材から編集、発送までを少人数で手掛けてきた。大手ではなく零細企業、それだけに苦労は多かったようだけど、ただ自分の好きなこと、やりたいことをやってきたというその生き方が羨ましく感じたのはきっと私だけじゃないだろう。2014/10/05

なにょう

14
終わり良ければすべて良し。始めるのは簡単だが、続けること、けりをつけることは難しいことなんじゃなかろうか。「旅行人」が今は休刊となってしまったことは惜しい。でも、最後まで、蔵前さんがやりたいことをやり続けたっていうことは凄いことだと思う。★「就職してまともな人生を歩め」p166という価値観がある。それもそうかもしれないけど、著者は旅をすることでリアルに世界を感じたがっている。それを徹底してやってきたから凄い。★凄い、凄い言っても、家族だったら大変かもしれない。奥さんこそ凄い。2016/07/29

ジュースの素

8
旅行人の本はほとんど読んで来た。蔵前氏の旅の場所への突っ込み方が非常に楽しかった。この本はどんな経緯で旅に関わり、旅行人と言う会社を立ち上げて来たか、彼のクロニクルだ。大変だったんだなぁ~。会社や出版のイロハも知らない彼の唯一の幸運は実兄のビジネス力だった。旅行人に関わった執筆者たちは今でこそ有名な人だが 当時はディープな旅人だった。中でも地図オタクの富永さんの仕事ぶりは驚愕で、彼の為にチベット本が分厚くなったそうだ。蔵前氏の最終刊の本は私も無論買った。付録のカレンダーも保存中。2018/06/06

mushoku2006

8
私は今でこそすっかり出不精な人間になってしまっていますが、若い頃はバックパッカーにあこがれて、雑誌の「旅行人」も読んでいましたし、出版社の旅行人から出た書籍も読んでいました。蔵前さんの旅については、以前に著作で読んでいたので、面白かったのは、雑誌の「旅行人」や書籍の出版についてでした。 趣味と実益を兼ねてと、よく言いますが、かなり趣味の方に傾いてました。よくまあ、これで倒産せずにやってこれたと思います。それにしても、そんなにあの一連のガイドブックにはコストがかかっていたんですね。2013/11/01

てつや

8
旅に行くことのない私は、それでも旅行記は好きで、彼の作品もいくつかを読ませていただきましたし、旅に出ている自分を想像しては、ワクワクしていました。 あまり彼の良い読者では無かったのですが、それでもこの作品は、ひとつの時代を作った彼の姿を垣間見ることのできる大切な本だと思います。 もっと多くの人に読まれますように☆2013/10/15

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