感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
42
1945年8月15日の終戦以降にソ連に不法占拠された北方領土の占守(シュムシュ)島を描いた「占守島の戦い」が白眉。終戦後の戦闘であるため、ほとんど忘れ去られていて「犬死に」扱いを受ける事が多いが、実質十数時間の戦闘でソ連軍に甚大な被害を与え、一週間そこに釘付けにしたお陰で、ソ連軍が北海道に到着する前に米軍が進駐し、北海道の分割占領が阻止されたとのこと。「侵略者から国土を守った英霊に感謝を捧げようではないか」という主張は至極真っ当でしょう。参考文献の池上司「八月十五日の開戦」も是非読んでみたいと思います。2016/04/03
袖崎いたる
2
巻末に漫画論を語っている、日本の対外姿勢を見直そうと頑張る一冊。2020/09/13
CherryBlue
2
占守島の話は、もっと世間が知っておくべき。2015/10/20
がんぞ
2
玉音放送で日本軍が武器を置いたあと、一方的に侵入してきたソ連軍との守占島のたたかい。「諸君は大石内蔵助となるか白虎隊となるか」全員が挙手した…。戦後、大日本帝国の野望だけが悪であったとされる。教科書にも『中国』があたかも統一した「話の通じる」国であったところに侵入したように書かれる…。本土爆撃の飛行場を作らせまいとする沖縄戦の段階では日本の降伏は許されなかった。米軍の一般人への残虐は体験で語られない(または封殺された)。日本の《民主化》が成功したことに過剰な自信をつけたアメリカは支那朝鮮シンドシナで失敗…2014/08/05
masayuki hakari
1
「天皇論と家族論」はグッときた。「挑戦的な平和論」「北朝鮮への~」は10年近くたった今を言い表している。「占守島の戦い」ではロシアへの違和感の再確認し、先人・英霊にひたすら感謝。2015/11/28