内容説明
大奥―江戸城本丸の大奥は将軍の妻妾が住まう私邸。原則として将軍以外の男性は立ち入ることができない男子禁制の女人国である。そこには幕臣の娘ばかりでなく、公家の娘から大名の家臣の妻女もいれば、江戸や京都の町娘あり、はては農家の出身者までいたという。けれど、将軍の目にとまって寵愛をうければ、どんな地位にいた女中であろうとのしあがることができたのだ。美貌、知性、家柄、才能、色じかけ。「女」としてのあらゆる武器を使った、江戸のキャリアウーマンたち。
目次
第１章 お静の方―恐妻将軍が愛した女（二代将軍秀忠）
第２章 お万の方―還俗させられた姫尼（三代将軍家光）
第３章 右衛門佐―頭脳で挑んだ京女（五代将軍綱吉）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チアモン
17
女性の私が言うのもなんだが、女性は本当に怖い。嫉妬深いところも更に。この時代に生まれなくて良かった。こんな女社会にはついていけないだろう。2015/03/25
カタコッタ
16
洒落た本である。装丁、上品なイラスト、読み易い活字。五代将軍綱吉までの大奥の様子が史実に基き分かりやすく書かれている。女は時代を超えて恐い。けれども大奥は興味深いですね。長い後書きも一段と面白く思わせる。著者によれば大奥に仕えることが江戸のキャリアウーマンなのだそうだ。『知恵泉』という番組で著者を知り、余りに面白そうな方なので読むキッカケになりましたが本書に『知恵伊豆 老中松平信綱』が一行出てきて、私自身の知識の無さを思い知るばかりか番組の名称の面白さを知る事にもなりました。2022/05/28
雨巫女。@新潮部
11
《私－図書館》漫画の男女逆転の大奥を読んでいて、図書館で見かけて読みたくなった。フジテレビで、ドラマ化されましたよね。秀忠の子を生んだお静･お万の方・右衛門佐のお話。面白い。しかし、大奥では、きっと働けないなあ、私。2013/10/28
まゆり
4
大奥の初期の頃にいた女性（お静・お万の方・右左衛門）について書かれてます。 初期を知るにはいいかも。2013/05/09
おはなしおばさん
1
ついつい、ドラマとリンクしながら、読んでしまう…2015/03/18
