内容説明
金持ちほど金を使わず、金の使い方を知っている。金持ちになるにも貧乏のままでいるにも経済学的に理由がある。銀行、クレジットカード、ポイントカード、各種金券、マイレージ、保険、宝くじ、消費者金融、住宅ローン、リゾートマンションと会員権などなど、まずは「お金のヒミツと世の中のカラクリ」を知らないと一生、金持ちにはなれません。すべては経済合理的に考えることから始まる。さあ、こんなとき、お金持ちはどうするか。
目次
序章 経済合理的に考えるヒント（覚醒剤を合法化しよう；福祉社会は差別社会である ほか）
第１章 クレジットカードが世の中のカラクリを教えてくれた（タイムマシンに乗って未来からお金がやってくる；常識として知っておきたいクレジットカード ほか）
第２章 借金から経済の秘密が見えてくる（経済合理性では行動しない人々；金を借りることはプライバシーを捨てることである ほか）
第３章 素晴らしきリゾート生活（タダでリゾートマンションを買う方法；不動産とプライバシー ほか）
著者等紹介
橘玲［タチバナアキラ］
１９５９年生まれ。早稲田大学卒業。会社役員。「海外投資を楽しむ会（ＡＩＣ）」創設メンバーの一人。２００２年『マネーロンダリング』で作家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
38
★★★借金がある人には役立つかもしれないが、特に予定がなければ大した内容はない。私自身、この本で役立ったのは唯一マイレージについてのみ。それでも、知らなくても大したことはない、という程度か。2014/12/30
ネロ
22
2003年出版本だがなかなか面白く読めた。「誰かが得するということは誰かが損をする」法律や制度の抜け穴を知っているか知らないか、ただそれだけで人生が左右されるってことを痛感させられる。クレジット未払い踏み倒しは2%程で「事故」と業界では言うらしい。免許証ひとつで金銭貸借りの過去履歴が全てみれてしまう個人信用情報センター、強制執行で差押え品に値段を付ける道具屋の存在、その道具屋はその場で差し押さえられた家財を債務者に少し高値で売り払うらしい...。いやはや、世の中キレイには出来ていないものだ。2023/01/04
ちさと
21
橘さんも仰っていますが、本書の情報(マイレージ・ポイントカード・リゾートマンション等々)は既に市場の効率化とともに歪みは改善されてしまっていて、今では超過利潤が得られないものが殆どでした。情報自体は古かったり主婦の雑誌に載っている小技ぽいなと思いながら読み進めていましたが、最短で多くのお金を手に入れたり労せず得られる利潤をいち早く見つけ出せる人は、ふつうの人よりは「得する生活」を送れるんでしょうね。2018/08/22
S 2
13
やっぱり面白い橘本。お金のあり方と歪みをコレでもかと読者に説いてくれます。全国銀行協会に一度行ってみたくなるし、自分で自分のデータを調べる過程にはなるほどとも思いました。残念なのはこの書籍が出てから大分年月がたってしまっているので一部の情報は使えなくなっていることでしょうか。それでも時間がたったらもう一度読みたくなりそうです。2019/10/21
白い駄洒落王
9
クレジットカードのショッピングは時間を買う。リボにしなれれば無利子だからそういう考え方もできる。2カ月はそのお金を他に活用できるしね。2013/11/23
