内容説明
片倉宏は結婚相談所のパーティで出会った仁科里美に求婚するが断られてしまう。失意の片倉の自宅周辺で起こったOL殺人事件の捜査に動き出した警視庁捜査一課・棟居刑事は事件解決の手掛かりすら掴めずにいた。そんな時、近所の川で魚が全滅したことに不審を覚え水質調査に乗り出した片倉が、恐るべき生物災害の存在と人為的な細菌散布の可能性を探り当てる。棟居は、片倉と新興宗教「人間の家」に関連した家出人捜査に携わっていた新宿署・牛尾刑事から情報を得てOL殺人事件の背後に潜む「人間の家」の危険な正体に気づく。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒業後、10年間のホテルマン生活を経て作家活動に入る。「高層の死角」(第15回江戸川乱歩賞受賞)「腐蝕の構造」(第26回日本推理作家協会賞受賞)「人間の証明」(第3回角川小説賞受賞)『悪魔の飽食』など数多くのベストセラー作品を著し、社会派推理小説の世界で不動の地位を築く
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