内容説明
あやかしと顔見知りになった、あわいときなこ。ある日、きなこの実家の和菓子屋で幻の菓子「ときじくもち」の秘伝書が見つかる。食べると元気でいられると町じゅうで大流行。でも、食べる気になれないふたりと、妙にうれしそうなあやかしたち。ときじくもちにどんな秘密が…。
著者等紹介
染谷果子［ソメヤカコ］
１９５８年、和歌山県に生まれる。『あわい』が初めての単行本。これまで執筆した作品に、「鬼羅の歌」（ＩＮＧ生命「愛と夢の童話コンテスト」第二回審査委員長特別賞）、「ガシャ・ポン」「猫の夜」（神戸新聞文芸児童文学部門年間賞・２０００、２００２）など。三宮ＫＣＣ児童文学講座一期生
鈴木びんこ［スズキビンコ］
埼玉県生まれ。制作プロダクションのデザイナーを経てフリーイラストレーターとなる。日本児童出版美術家連盟会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
3
いつでも待っている人がいるから、進めるのだ。欲に取り憑かれた大人たちに子どもたちが手をのばす。そんな感じ。悪くない。2024/04/29
バニラ風味
3
不老不死の「ときじくもち」。食べれば元気で成績ものび、いいことだらけ！口コミやネットで評判になり、和菓子屋（きなこの家）はおおわらわ。しかし、ときじくもちを食べ続けると…なんと！首の後ろに人面瘡が出来てしまうのだ。ときじくもちとは、一体なんなのか？ほくそえむ妖かしたちの目的は？あわいときなこは、欲にとりつかれた親を救うことができるのか？お菓子という魅力的なツールと古代からの言い伝えがミックスされて、わくわくどきどき倍増！たとえ秘伝を知っていても、「してはいけないことは、してはいけない」のだよ。2013/06/05
