内容説明
国語教育は今、学校教育のすべての分野から注目されている。学校教育だけではない。社会のいろいろな分野からの注目を集めている。特に、価値観の多様化が進むなかで、国語科には、さまざまな立場の人と交わる力―自分と立場の違う人のことをきちんと理解するとともに、自分の考えを明快に主張する力―の養成が、まず、求められている。言い換えると、多価値社会における他者理解と自己主張を柱とする自立と共生の能力の育成が、国語科の一つの課題になっているのである。本書は、そのような新しい時代の国語教育の方向を、具体的な教育実践を通して明らかにしようとするものである。
目次
１ 情報の読みを育てる授業
２ 論理の読みを育てる授業
３ 学習情報センターを作り、生かす授業
４ 問題追求力を育てる総合単元学習
