勝率ゼロへの挑戦―史上初の無罪はいかにして生まれたか

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勝率ゼロへの挑戦―史上初の無罪はいかにして生まれたか

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334977849
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0095

内容説明

刑事裁判の有罪率は九九・九%を超える。ましてや、マルサ(国税局査察部)が刑事告発して、検察特捜部が起訴しなかったこともなければ、起訴されて無罪になったことも歴史上一件もない。そんな勝率一〇〇%を誇る、国家最強捜査権力タッグから、いかに史上初の無罪を勝ち取ったのか?長期間にわたる、執拗かつ過酷な取調べをいかに乗り切ったのか?確信犯的に、シロをクロに塗り替えようとする捜査権力との戦いを白日のもとにさらす、戦慄の物語。

目次

第零章 『蟷螂の斧となろうとも』
第1章 国税局査察部告発
第2章 検察特捜部との死闘
第3章 外資系証券マンとしてのキャリア
第4章 第一審公判、無罪判決、そして検察控訴
第5章 控訴審―明日の刑事司法改革に向けて

著者等紹介

八田隆[ハッタタカシ]
実家は石川県金沢市兼六園近隣。金沢大学附属高等学校、東京大学法学部卒業後、外資系証券の世界に。ソロモン・ブラザーズ証券、クレディ・スイス証券、ベアー・スターンズ証券に在籍。クレディ・スイス証券在籍時の株式報酬過少申告を故意の脱税とされ、国税局査察部強制捜査後、刑事告発。東京地検特捜部起訴。法廷闘争により、査察部告発・特捜部起訴の事案で史上初の無罪が確定。それまで税務調査開始から5年余を要した。2014年3月現在、カナダ、バンクーバーに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

31
冤罪のノンフィクション。虚偽自白を強要される取り調べの実態が描かれる。 2023/06/28

cinos

6
狭い取調室で一人戦ったのはすごいです。そこで虚偽自白すれば終わるものを自分の信念で戦い続けた八田さんのドラマティックな人生は圧巻です。帯の面々もすごいですし、江川さんの解説もすごいです。一読の価値あり。2014/06/05

Motomi Kojima

5
リアル99.9。子供のためにシロをクロにする国家の恐ろしさに屈せず戦うことを選び勝利した著者の強さに感銘を受ける。長らく積んでいた本だけどドラマを契機に読めてよかった。2016/06/21

shige

4
国税と検察庁相手に史上初の無罪判決を勝ち取った著者による、捜査機関との対峙や裁判について書かれたノンフィクション。刑事司法だけでなく、刑事事件の報道の在り方についても言及されており、非常に面白いです。法律を学んでいる人には特におすすめです。著者の希望を失わない姿勢が素晴らしいです。2014/05/17

Tomomi-D

3
ノンフィクション作品を久しぶりに読んだ。 国税局査察部の検察への告発の有罪率は100%。 これが1年前までの査察の常識だったのだけれど これを打ち崩した物語は、とても人間らしく、それでいて泥臭い物語だった。とても勉強になった。2014/07/28

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