内容説明
「そもそも、なぜこんなに多くの『脳の本』が出ているのか」「これら『脳の本』はどのような中身なのか」「これら『脳の本』はどんな人が書いているのか」「これら『脳の本』はどんな人が読んでいるのか」「これら『脳の本』の中身は科学的な内容が担保されたものか」そんな疑問から、店頭にあふれる『脳の本』を買い集め、各方面を取材し、考察し、まとめたのが本書である。
目次
第１章 さながら「脳の本」まつり
第２章 「脳の本」の歴史と経緯
第３章 あふれる「脳の本」の中身
第４章 いきすぎた「脳の本」への警鐘
第５章 「脳の本」とどうつきあうべきか
知っておくべき「脳の本」１０１冊リスト
著者等紹介
森健［モリケン］
ジャーナリスト。１９６８年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スウィーニー校長
11
★★★★☆ 数多く出版される脳の本は信用できるか？ タイトルに脳とつくが、科学的根拠の薄い自己啓発本だったり、脳と関係なかったり、占いとかスピリチュアルだったり…。 今まで脳本は結構読んだが、結構騙されているのかも。 久保田競先生の本にも、いい加減な脳本があると書かれていたしな。 もう脳本を読むのは控えよう。 脳を活発に働かせるのは、 2足での長距離走。 脳を鍛えるには運動しかない！ これだけ信用しよう。2019/01/18
kaz
5
タイトルは「ああ、そういう系の本か」という印象を受けるが、この本はまさに、「そういう系」の本がこれほど出回っているのはなぜか、またどう向き合うべきか、ということを述べている。「脳」に限らず、例えば「〜の習慣」とか「〜思考」、「〜する秘訣」とか「〜する３つの方法」など、ありがちなそういう類の本に対する向き合い方への示唆をあたえてくれる。また脳に関する本の優れたガイドブックにもなっているのでオススメできる。2016/12/29
anco
4
数年前の脳ブームに出版された「脳の本」の分析と書評が書かれていました。脳本として科学的根拠が不確かなものや、単なる啓発本といえるようなものも多く出回っていることが分かりました。１０１冊リストが参考になりました。2015/08/25
emiko
2
「脳」が流行ったここ数年の経緯がよく分かって面白かった。出版界の都合も、専門家が否定しきれない理由も分かるが、阿呆な俗説が常識として定着する前に手を打ってもらいたいものだ。（トンデモ系の本も分かってて読む分には楽しいんだけどね。）2012/09/08
てふ
2
科学的根拠もなく，単に，ブームに便乗するために，「能力，思考方法，頭，生き方，心の持ち方」などを「脳」と言い換えただけの本が，乱発される現状。この本のタイトルそのものがそのような現状を揶揄している。2010/07/17
