浪費なき成長―新しい経済の起点

  • ポイントキャンペーン

浪費なき成長―新しい経済の起点

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334972479
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0095

内容説明

膨張大量生産、膨張大量消費、短サイクル、大量廃棄。戦後の日本経済を支えてきた「浪費型経済構造」は行き詰まり、「グローバリズム」の名のもとで進められてきた規制緩和もいまや猖獗を極めた。そしていま、消費者は本当の豊かさを求めて人格を持つ、理念ある経済行為を価値高い生き方として選択しはじめた。二十一世紀に向けて停滞する日本経済を救うのは、もはやこの浪費しない経済成長の道を目指すしかない。

目次

第1章 日本型「リスク社会」の実像(なぜ「リスク社会」は解消されないのか;「リスクとコスト」を家計に転嫁する経済政策;巧妙な「所得移転」の仕組み―ゼロ金利の大罪)
第2章 消費者の反乱(歴史の必然ではない「剥きだしの資本主義」;「アメリカ」を変える日本)
第3章 浪費なき経済成長の時代(二十一世紀「理念型経済」の奔流;市民が「市場」を制御する時代;FEC自給圏の形成―始まった「多元的経済社会」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

7
資本主義経済では企業は利潤を追求し続けなければならない。そのために、ある製品が全ての消費者に行き渡ったとしても、絶えず新製品を売り込んで消費者に買わせなければならない。社会経済的には無意味な新製品が次々と登場する。消費者が僅か10年で住み替え、僅か30年で建て替えてしまう日本の住宅が典型である。まさにリソースの浪費である。2019/05/02

mrbeats197912

2
10以上前の少し古い本だけど、「経済成長が社会を衰退させる」という矛盾を説いている。失われた20年の日本で、経済が成長しなくなったがゆえに、社会の矛盾が溢れでたことが露骨にわかる。筆者は、その社会矛盾を解決するためのほどほどの経済行為を理念型経済と呼び、推奨する。120%同意。■要点メモ:成長「率」ではなく成長「質」。浪費型社会から理念型社会(ヨーロッパの事例:ドイツの100年住宅、デンマークの再生可能エネルギー、イギリスのステークホルダー・オブ・ブリテン)。2013/09/01

Hiroyuki Irie

1
日本経済を支えてきた浪費型経済を問い直し,「浪費なき成長」を新しい日本経済のあり方として提言2002/08/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/277692
  • ご注意事項