内容説明
自分がいるところからひたすら北に向かって進むという原理で動いたら、いったいどんな旅ができるか。芥川賞作家の「道・旅」エッセイ。
目次
うしろの正面
曲り角で待っている
遠いホテルへの道
サイクリストの憂鬱
船に酔わない体質
インパラは転ばない
サハラ沙漠の汽車ぽっぽ
路上に怪異のあらはるること
犬の散歩と男の散歩
イスラエルの巨大なパフェ
幼い2人の夢幻の旅路
メスアカムラサキの策略
コロンボ空港のペテン師
商売往来、あるいは往来の商売
スーパー・マラソン・バード
アームチェア・パイロット
コペンハーゲンの3時間
路上観察の三つの成果
アジア大陸への渡り方
ホモ・ツーキンスの観察
きみは何を踏んで歩きたい?
「通い小町」についてのおそるべき真相
セミ・ヌードでひとまわり
迷うなら山羊の道
家を出てまっすぐ北へ