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ボルケイノ・ホテル

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334929787
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

切なくても、哀しくても、人の数だけ、愛のかたちがある。七つの哀しみや諦め、その果てに…。遠く遠くなのかもしれない明日を信じて。

著者等紹介

谷村志穂[タニムラシホ]
1962年10月29日北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部にて応用動物学を専攻し、修了。1991年に処女小説『アクアリウムの鯨』(八曜社/角川文庫)を刊行し、自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年、郷里の北海道を舞台に描いた『海猫』(新潮社)が第10回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

130
以前から気になっていた谷村志穂さん初めて読みました!7編の短編集。どのお話も切なく大人の雰囲気で読みやすかったです☆大人の女性の孤独さ、寂しさをとても感じました。『巣箱』『Fountain』『ボルケイノ・ホテル』『六本木給油所』が良かったです♪切ないお話が多いかなり落ち着いた大人の恋愛の作品。とても余韻が残る感じで、寂しい終わり方でも主人公の女性の強さも感じ、きっと前を向いて進んでいくだろうなぁって思いました!文章が読みやすく素敵なので幸せな恋愛のお話も読んでみたいな♡他の作品も気になります♪2015/02/19

おしゃべりメガネ

109
最近、ちょっとしたキッカケから手にした谷村さん作品を読んだ流れでの本作です。タイトル作ほか計七編からなる短編集で、色んな角度からみる男女の話を楽しめます。あらゆる哀しみや喜び、時に諦めなどリアルな人間模様が綴られ、ボリュームも適度にとても読みやすかったです。個人的にはやっぱりタイトル作が好みで、男女の距離感の描写が秀逸でした。登場する女性たち、それぞれの芯の強さと少しの刹那さを感じる作風は谷村さんならではなのかなと。今さらではありながら、道産子作家の彼女の多数ある作品をもっと追いかけてみたくなりました。2022/11/30

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

86
いつまでもくすぶり続ける火山の麓にある創業100年を数える温泉宿。伝説では女神が棲むとされ、流れ出る溶岩はあたかも〈山のオーガズムのようだな〉。宿を継いだ茉祐子はそんな想いに耽りながらも、宿を訪れる男たちが自分の躰を通り過ぎていくのに疲れて〈鎮まってしまいたい〉と考えていた。繁忙期を迎える前のすきまの季節、茉祐子は一人、ニューヨークへ旅立った。一人の男の面影を抱いて。彼女にとって〈ホテル〉は人生の分岐点の象徴なのかもしれない。受け入れるか、いっそ手放してしまおうか。諦念と切なさの間を行き来する7篇の物語。2015/02/15

たらこ

46
切ない、悲しい7つの短編でした。それぞれに必ずしも実る恋ばかりじゃないけど、後に余韻を残す大人の恋愛小説。巣箱が良かったです。2015/01/13

むぎじる

37
女性が主人公の7編からなる短編集。みんな何かを求めている。自分が欲しいもの、手に入れたいものがはっきりとつかめていないけれど、わからないからこそ求め続ける。がむしゃらではなく、気持ちのおもむくまま流されるように生きる女性たちが生々しい。求めているものを見つけ出して進んでいく、女性のしなやかな強さを感じる小説。2018/12/22

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