• ポイントキャンペーン

ウィンディ・ガール―サキソフォンに棲む狐〈1〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334928469
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

永見典子は須賀瀬高校一年生。吹奏楽部でアルトサックスを吹いている。父・光太郎は二年前に新宿で不審な死を遂げ、母の瑤子と二人暮らしだ。彼女の行動に異常に口出しする母に、反発する典子。そんな典子の秘密の親友は、彼女のサックスに棲みつくクダギツネのチコだ。譜面が絶対で、部員に命令を強制する顧問の高垣、いやな先輩・柿沢、厳しい練習、理不尽な説教、でも典子は仲間たちとレギュラー・オーディションやコンテストの準備に部活を頑張っていた。ところが、そんな吹奏楽部に、不思議で不吉なトラブルが次々に起こる。典子はチコの力を借りながら、トラブルを解決していく。一方、典子は父の最期の様子を知ろうと新宿に行き、ふと入ったライヴハウスでミュージシャン・坂木新のステージを観る。力強くさまざまなものを自由に表現するその演奏に強い衝撃を受け、典子は未知の音楽の魅力に導かれていく…。事件に、人に、音楽に、出会い、ぶつかり、悩みながら進む少女を描く連作小説。

著者等紹介

田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪生まれ。’93年「落下する緑」が『本格推理』(鮎川哲也編)に入選。同年長編『凶の剣士』(刊行時に『背徳のレクイエム』に改題)が第2回ファンタジーロマン大賞に佳作入選する。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」が第33回星雲賞日本短編部門を受賞。’09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門受賞。ミステリ、SF、ホラー、時代小説などさまざまなジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ga

22
娘本ちょい読み。アルトサックスの中の管狐が住んでいるというファンタジー設定があんまり関係なかった・・ような。舞台は高校吹奏楽部。先輩・顧問・母親の人間性に難ありと感じてしまうキツめのキャラ設定はこれ位大袈裟な方がメリハリあって良いのかしら。だけど楽器を雑に扱ったり壊すようなシーンが多々ある事にはムムム。お母さんも訳ありなんだろうけど娘も高校生なんだから、もう少し対等にキチンと話せたら良いのになぁ、と、折角の青春ものを親目線で読んでしまい楽しさ半減パターンでした。2017/04/06

Norico

21
高校の吹奏楽部でサックスを吹く典子の音楽もの。部活と親との葛藤の青春ものかしらと思いきや、管狐がでてきたりするのが田中さんぽい。探偵みたいに謎解きの好きな管狐って。名探偵カナンの眠りの小太郎って(笑)。最後はまさかそこで終わるのか。管狐のチコが気になる。早く次読まなきゃ2019/03/31

miroku

21
テンコの内なる音楽に耳を傾けながら。2017/11/29

むつぞー

21
父親の不審な死、束縛する母親…このあたりに何かあるのでは?とドキドキさせるのだけど、物語は典子の吹奏楽部、ジャズ音楽を中心としたもの、というか青春モノとなっています。このあたりが非常に楽しかったです。 そこに吹奏楽部で起きたちょっとした謎があって、クダギツネのチコの謎解きもありますけど。 ともかく今のところは音楽青春モノで、面白く読ませて頂きました。 ただしっかり後をひく形で終わってますので、続刊が早く出て欲しいですね。 典子の家族のこと、チコのこともハッキリ見えてくるかな?2012/10/30

演習家康くん

18
須賀瀬高校ブラスバンド部に所属する「典子」はサキソフォンプレーヤー。「勝つため」の演奏に拘る顧問と先輩に揉まれて部活している「典子」のサキソフォンは質屋で買った自分のもの。そのサキソフォンには「管狐」テンコが住み着いている。友達づきあいの下手な典子はテンコだけが気軽に喋れる存在。母は音楽を毛嫌い。そんな典子の毎日が大会出場が近づくたびに変化していき・・・。やっぱり田中啓文作品だ!と思うのはどうしてもJAZZプレイヤーが主体になってしまうこと。JAZZプレイヤーになりたい人は一読を。続きが気なるなぁ。2013/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5433438
  • ご注意事項