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代表作時代小説―想い想われ、情けが沁みる〈平成23年度(57)〉

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  • サイズ 四六版判/ページ数 393p
  • 商品コード 9784334927677
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

5
父がいきてくれてたらとナツメが 学問などなんになろうか 売残りを頭に乗せ家路にいつか金を 仲助が家にいた前にも抱かれ金を持って逃げ一年以上になる ナマス爺さん元は貴族の屋敷にいた事も牢屋に入れられ河原で百叩きに 何日も死のうと町を歩き河原の木を 裾を引っ張られ水をくれと 死ぬ気かそれなら六波羅へ行くか 六道の辻を左へ、牛車が来た浮浪者が数人で囲む、止めよと若い男が 数日前出会った僧侶がナツメに声を 車の中に話をした 姫様の家人になれ二人共と言う なんと右大臣館に入り姫様の為に働くかとたった一日で沢山な事を2021/02/28

山内正

5
同じ長屋に育ちおさよの親は落ちた 暮らしを 大工仕事の佐吉は 年季明けたら親方が養子にと話が 母親は嬉しく周りに言い触らす 親方に頭を下げたら扱いが変わった 春に祝言挙げますのさと母親は口を挟む、おさよは身籠ってるのさ あんた仕事は見つかったかい? 父親は口籠る おさよが月変わりやって来た 祝言の後子は流れたの、帰ります 何か用でもあったんじゃ 十日前おさよちゃん死んだよ 十日前って家に来て二日、別れに来たのかあの時 あんたが無理矢理嫁に出したから 佐吉のせいじゃ無い 亭主が庇ったらこんな事にゃならん 2021/02/22

山内正

5
唐の子が泣いてる 店は品を売りがらんと赤絵の鉢を買付る為に 看板の品が欲しかった雉の香炉を棚に置いた 壬生浪が唐子鉢を買うてくれと 泣いてる子の絵があった 天狗堂の隠居がこれを集めてると 夫婦で出掛けた店に他の骨董も積上げ親父が死んで買ってくれるかと ほなこの値でどうですと その値付けてくれるか全部持って帰ってくれと他の骨董も一緒に 偉い商売になってしもうたと 帰り道で夫婦は笑う2021/02/02

山内正

5
大店の娘の祝言が近付き 娘との縁で祝儀をと妻のいなみは考える  客間には届けてられた品が並べられ 息子龍之進の嫁にと話もあったが 今となれば娘は入婿との何不自由ない暮しが待っている 組屋敷に見知らぬ娘が息子に話し掛けた 後添えの話を受けると 町医者が瀬田物問屋の番頭に首を切られ殺された事件で 龍之進は現場 へ、書状が有り貸した金を返してもらえないと残ってる 先日弟の小平太に姉を貰う気も無く 偉そうな事言うなと言われ気に留めていた龍之進 徳江に、このまま家に 叔母は猫の子貰う様に若旦那 私ドキドキする2020/11/30

たーくん

5
市図。時代小説界の2010年を振り返るのに最適の短編集。この年を代表する傑作が揃い、時代小説愛好家ならずとも楽しめる一冊! 浮き世を忘れ、物語の楽しみにどっぷり浸かる極上の15編。 収録作家:池上永一、伊東潤、岩井三四二、宇江佐真理、乙川優三郎、梶よう子、木内昇、北原亞以子、杉本章子、田牧大和、出久根達郎、葉室麟、村木嵐、諸田玲子、山本兼一。2020/11/11

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