内容説明
平凡ながらも幸福な生活を送っていた住宅内装品メーカー社員の石坂隆一は、ある日、迷い込んで来た野良猫から人生の歯車が大きく狂いはじめる。一家の飼い猫となったミーの毒殺殺害を契機に娘の家出、息子の交通事故死、会社の倒産、妻との離婚…家族の不幸が津波のように押し寄せる。どん底状態の石坂は、夢の中で亡き母から聞いた「人生をリセットする方法」を実践すると、二年前の家族団欒が目の前に。幸福の崩壊を阻止するため、石坂の絶望的な戦いが始まる―。狂い出した歯車…家族を救うため、巨悪に立ち向かう男！森村エンタテインメントワールドの極致。
著者等紹介
森村誠一［モリムラセイイチ］
１９３３年、埼玉県生まれ。１９６９年に『高層の死角』で第１５回江戸川乱歩賞を受賞し、’７３年には『腐蝕の構造』で第２６回日本推理作家協会賞を受賞した。作家生活４０周年にあたる２００４年には、第７回日本ミステリー文学大賞を受賞した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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そのぼん
7
パラレルワールドを行き来する男…。そんな主人公が巻き込まれるミステリーといった感じでした。 森村誠一といえばガチガチのミステリーの作家というイメージがあったのですが、今回はまた違った味わいがあって面白かったです。2012/03/06
無添
4
飼い猫が毒殺され人生の歯車が狂う。鏡の向こうにもうひとつの人生があった。2015/11/17
のん
1
飼い猫が毒を盛られ……そこから、これでもか！という程の不幸に見舞われた主人公が人生をリセットしていく。少し無理のある設定のように感じた。森村さんらしいといえばそうなんだろうけど、途中から飽きてきた。2022/08/02
ばしこ♪
1
不幸を背負った男の復活劇。もしも過去に戻れるなら自分はいつに戻るであろうか？そして苦難を乗り遂げられであろうか？ストーリーはとても面白かった。エンディングが今一つでしたが…2013/05/09
久岡 弘佳
1
2013.2/26読 ① 飼い猫が、、、②長女が、、、③長男が、、、④隣家が、、、⑤親会社が、、、⑥妻が、、、⑦自宅が、、、。 これ以上ない不幸が、石坂隆一の身に降りかかり、茫然自失。 究極の不幸を背負った所に、大復活の話がやってきて、、、、という、まさに奇想天外な復活物語。 誰もが願う、ごく普通の幸せな生活をことごとく奪われた男が、1つ、また1つと苦難を乗り越えていくというストーリーには、きっと誰もが拍手喝さいを送ることでしょう。 事件が起きて、それを追う刑事。犯人と被害者と、そして第2の被害者が、、2013/02/26
