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デッド・オア・アライブ

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334911935
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本を代表する巨大総合家電メーカーの生死をかけて戦いが始る!ビジネスの熾烈な世界を活写する企業エンターテインメントの決定版

内容説明

日本を代表する総合電機の巨大メーカー・コクデンは、巨額損失に端を発した不正会計の発覚から壊滅的な危機に追い詰められ、高性能の新型電池を使った市場開発のためにEV(電気自動車)の事業の可能性を探る。一方、経営不振にあえぐ軽自動車メーカー・イナズミでも新たな市場を求めて、EV開発へ動き出す。さらに、世界的自動車メーカー・タカバの専務・野中は次世代車として、EVを打ち出すことで社内のイニシアティブをとるべく、そのイナズミに照準を合わせて動き出す―。世界の状況が一斉にEVに向かって動きだしたいま、先手を取らねば生き残れない!めまぐるしく変動する市場とテクノロジーの激流の中、企業の生死をかけて戦う男たち!ビジネスの熾烈な世界を知り尽くした著者が活写するビジネス・エンターテインメントの決定版。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。米国系企業に勤務中の1996年、大ベストセラー『Cの福音』でデビュー。翌年から作家専業となる。綿密な取材に基づく圧倒的なスケールで、時代を先取りしたテーマを描き、読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

307
『トヨトミの逆襲』楡周平バージョン。刊行はこちらの方が先。水素エンジンに対する見解は両書一致。小説としてのオチの付け方も、ともに中小/ベンチャーのブレイクスルーに頼ったものとなっている。当書は視点人物が多く、小刻みな場面転換が続くので、前半、やや入り込みづらく感じるが、物語が転がり出す中盤以降はグッと読ませる。タカバ=トヨタに花を持たせた結末になっていないことも『トヨトミ~』との相違点で、もう一段広い視野で、日本の自動車メーカー全体が、時流に立ち向かい切磋琢磨する姿を描いたものになっている。2020/04/16

starbro

150
楡周平は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。デッド・オア・アライブと言えば、ディスコ世代の私としてはこちらですが⇒https://www.youtube.com/watch?v=iZACBEW_B8s 本書は、企業の生き残りを賭けたサバイバルの物語でした。EV&東芝といった旬の話題を著者が巧く料理しています。世界EV戦争を日本の企業に勝ち抜いて欲しいなぁ!2017/12/12

utinopoti27

132
本作は、実在の企業をモデルに、構造転換を迫られている現在の自動車産業をリアルに描く、硬派な経済小説です。今や世界の潮流は、内燃機関からEVに向かいつつあるのは周知の事実。不正会計で瀕死の〇芝が開発した、従来のスペックを遥かに凌駕する、画期的な蓄電池を巡って、各企業それぞれの戦略的思惑が動き出します。生き残りをかけたスリリングな駆け引き、世界のト〇タを向こうに回し、ガラパゴス企業のス〇キはEV市場で先んじる決断ができるのか?綿密な取材と緻密な構成が織りなす、著者渾身の作品でしょう。(作品中では架空の企業名)2018/01/19

ユザキ部長

68
ビジネスにおいて最も難しく、かつ重要なのはクロージングだ。しかし違和感。軽自動車って排気量が660ccだよね?軽の電気自動車、軽自動車のEVって?言わんとする事はわかるけど。。それにトヨタの軽ってダイハツでしょ?そこら辺もね。まぁトヨタを指してないのかも知れないけど。あ~車、欲しいなぁ。2021/01/08

Yunemo

55
EV市場の今後について立続けに読了して‼最初の一冊は中国におけるEV導入、本作は日本の中で繰り広げられるEV参入。実在の企業の問題を題材に展開するためリアル感が溢れてます。垂直統合型の産業構造の終焉にまで影響するEVに、改めてこの技術の影響力に愕然として。スマホと同様に自動車が、今までの考え方、経営手法が吹っ飛ぶほどの大転換になるんですね。遠い将来ではなく。商売への嗅覚って、学歴もキャリアも関係なく、才覚いや資質によるところが大きいもの。こう記す著者の想いは日本企業への、経営層への大きな警鐘、改めて理解。2018/01/28

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