光文社文庫
魚葬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334768324
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

銀座の高級クラブのホステスだった加代は、虚飾に塗れた夜の世界に見切りをつけ、製薬会社の社長秘書こと“接待社員”に転身、若く洗練された美貌を武器に販路拡大に貢献した。そんなある日、社内で絶対的だった社長と忠実な部下の関係が崩れ、不審な事件が連続する―。人間社会の光と闇の危ういバランスをサスペンスフルに描いた表題作を始め傑作五編を収録。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。ホテルマンを経て、作家となる。’69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、’73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。2003年には日本ミステリー文学大賞、’11年には吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こういち

12
社会に潜む、歪んだ空間。そこには自らを貶める迷い、嫉み、妄想が蠢いているのだろうか。本書は、日常のありふれた生活から、いとも簡単に踏み外していく五つの短編集。会社組織の中で助長される閉鎖的なヒエラルキーが生々しい表題作をはじめ、行政機関の暗部を際立たせた『殺意の複製』は、時は流れて深く根付いた〝体制〟の恐ろしさについて警鐘を鳴らす。著者の醍醐味は、物事の表層を抉ることで終わることのない姿勢にあり、読み手はその中に身を潜めるマグマを意識してやまない。2014/12/08

Yo Murakami

1
森村誠一先生。「魚葬」を読了いたしました。 1985年に刊行されたものだというのに、全く古さや時代が気にならない。むしろ今の時代に自然に馴染む。 すごいの一言でした! 面白かった!!2015/04/08

Kaz

1
著者原作の角川映画は何本か観たが書籍は初。 5本の短編のうち3本は良心が一つだけあってホッとした。 良く書かれているが積極的にはよまないかな。2015/02/23

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