光文社文庫<br> 寂聴あおぞら説法―切に生きる みちのく天台寺

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光文社文庫
寂聴あおぞら説法―切に生きる みちのく天台寺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 203p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334748364
  • NDC分類 188.44
  • Cコード C0195

内容説明

みちのく岩手・二戸市にある古刹・天台寺。今東光師の後を受け住職を勤めた寂聴さんは、名誉住職となってからも説法を行っており、広い境内には一万人もの人が集まります。悩みや不安を抱えて御山にやって来る人たちは、天台寺の清澄な光景に癒され、寂聴さんの法話を聴いて笑顔と元気を取り戻します。澄み切った青空のように、“こころ”を晴れ晴れとさせる一冊。

目次

第1話 「忘れないで。人は寂しさで死ぬこともあるのです」
第2話 「愛には、尽くす愛と渇く愛とがある」
第3話 「心をやさしく、体を美しく、そのために躾があります」
第4話 「周りの人を幸せにするために、あなたは生まれてきたのよ」
第5話 「恋人が欲しければ、まず自分を愛してあげなさい」
第6話 「忘れる。ということで、私たちは生きていられる」
第7話 「心の中を愛で満たせば、人は苦しまなくてすむんです」
第8話 「あなたの仏様はほら、側にいるカレですよ」
第9話 「幸せの早道は“今日はいい日”と信じることよ」
第10話 「お盆にちなんで、地獄に落ちた母と欲張りの弟の話を…」
あおぞら説法ガイド

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。’57年、『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年、『田村俊子』で田村俊子賞受賞。’63年、『夏の終り』で女流文学賞受賞。’73年、平泉中尊寺にて得度・受戒。その後、『花に問え』で谷崎潤一郎賞、『白道』で芸術選奨文部大臣賞。『場所』で野間文芸賞、NHK放送文化賞など次々と受賞。’98年、現代語訳『源氏物語』全20巻完結。2006年、文化勲章受章。歌舞伎、能、狂言、オペラの台本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いろは

20
「悩んだ時に読んでください。」24才、無職、独身。自分の人生、生き方、仕事について、あれやこれや悩んでいるのもあるし、瀬戸内寂聴を一回は読んでみたかったので嬉しかった。タイトルの「切に生きる」とは、『過去のことをくよくよしない。明日のことを思い煩わない。今日、今を精いっぱい楽しんで生きること』ということらしい。これを機会に、悩み過ぎかなと思い始められるようになってきた。そして、『生き甲斐がない』とか『自分は生きている価値があるのか』と、同じような悩みを持つ若い人は、私だけではないと思った。ものは考え方だ。2019/01/04

博多のマコちん

4
寂聴さんの訃報を受けて、例によって一冊読み直しました。これはとても読みやすいし、今更ながら(恥ずかしながら)如来や観音・菩薩のこと、お盆(盂蘭盆会・・・ウラボンエ)のことなど仏教常識の勉強にもなりました。みちのく岩手県の天台寺で定期的に行っていた説法の抜粋。たまにはこういうものも読んで、フッと立ち止まるべし。第4話「周りの人を幸せにするために、あなたは生まれてきたのよ」、第8話「あなたの仏様は ほら、側にいるカレですよ」などがGood! 寂聴さん、亡くなってもまだ現存されてるような不思議な方です。 2021/11/28

まめ千代

2
「切に生きる」とは一瞬一瞬を一生懸命に生きること、過去のことを悔やまない、未来のことを取り越し苦労しないということ。・・・・肝に命じます。2010/11/08

Juichi Oda

1
寂聴さんが12年前(当時)に晋山した岩手の天台寺で毎月行なっている「あおぞら説法」の聞き書き。50人も集まってくれたらいいと始めた説法が、1,000人を超える大イベントになったのは彼女の知名度によるものだと思う。でもそれは単なる知名度ではなく、人に深く篤く寄り添って、話を聴き、話をする姿勢が多くの人々を惹き付けるんだなぁ、というのが素直な感想。ちょっと距離を置いてみてみると、寂聴さんは仏法で話すけれど必ずしも仏教という一つの宗教に捕われないお話の数々だ。ぐずぐず言う必要もなく、素直に面白い本でもある。2015/09/09

pure mint

1
お葬式とか法事でしか馴染みのない仏教ですが、少しずつ散りばめられたエピソードに、「そういうことだったのか」と。寂聴さんの説法に全国から集まった人たちの熱気を感じさせる一冊。一度、実際に生の説法を聞きに行ってみたい。2012/06/13

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