内容説明
産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌。スタッフに新たに加えた島岡芽衣は、知性、美貌すべてにおいて抽んでた存在だった。芽衣の力で売り上げも伸び、順調に見えた職場であったが、次第にスタッフ間に歪みが生まれる。歪みの真相を探る真幌は、予想すらできなかった恐るべき存在を知る!人が持つ「病い」を鋭く抉る、書下ろし傑作。
著者等紹介
明野照葉[アケノテルハ]
東京生まれ。1998年「雨女」で第37回オール讀物推理小説新人賞を受賞。2000年『輪(RINKAI)廻』で第7回松本清張賞を受賞、ニューウェーブのホラー作家として、一躍注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Take@磨穿鉄靴
70
面白かった。途中マラソンの時期と重なり読むペースが落ちたけど本自体は読みやすく主人公にも感情移入しやすく楽しめた。メイはなかなか恐ろしかったけどさすがに小娘一人に出来る事には限りがある。幹部が足並み揃えてちゃんと対応すれば守りきれたと思う。サワザキ無しで。ただ連携無しで個人対個人でやられたら勝てないね。その悪意にメリットは無いし普通の人は気がつかない。ラスト生きていたらもっと面白かったかな。★★★★☆2019/03/04
どどいち
60
前半は特に大きな動きはありませんでしたが、後半に進んで行く頁をめくる内に、ジワジワと恐怖感を味わえた。2016/06/12
ちょん
26
読み始め、専門用語や片仮名が多くて読みにくさを感じてましたが、ある程度まで読み込むと登場人物たちにのめり込んでしまう。物語の中では「小さな嘘」がキーワードになってました。何かで、悪口や嘘って自分の口から出したらそれを1番に聞くのは自分だから言っちゃいかん、と教えてもらいました。うーん、まさしく。心の中で思うだけでも十分負のオーラ満々ですが、口から出して声になって耳で聞いて…負のオーラにまとわりつかれる💦嘘とか悪口ってこわいなぁ。2021/01/13
たぬ
8
☆4 あまりにも美人で頭も良いと思考がおかしくなってしまうのだろうか。エイリアン・芽衣の毒牙にかかる人続出で芽衣のみ高笑い? でもそれだと話が面白くない、実は主人公(産業カウンセラー)の妄想オチか? などと先読みしつつ読んだ。主人公は常に冷静沈着、誰にでも愛想良くしていることでストレスをためていて、産業カウンセラーって大変だなあ。2020/01/11
hushi亜子
8
前回間違って購入した作者の他の本が面白くなかったが、まだ残ってたので読む。 予想を裏切る面白さだった。 人の痛みや感情を理解できない。自分さえ良ければなんでもいい。演技も嘘もなんとも無い。自分の仕掛けた事で周りがウロウロするのが愉快で仕方無い。 そんな芽衣は美人でカリスマ性があり人気者だった。何故芽衣はカウンセラーの真幌の元に来たのか。 芽衣の巧みに周りを引き込んでいく嘘や演技。見事ではあったが、自分と同じ様な沢崎に見破られ落ちていく姿もまた見ものだった。 相手がカウンセラーだったというのが騙されなかった2012/06/30