内容説明
美濃・大垣藩で御用所祐筆番頭を務める桃田彦十郎は、竹馬の友人である八坂雅右衛門から隣家に住む郡奉行所同心・大隅高蔵の難儀を耳にした。高蔵が京詰めの時、質の悪い女に引っかかり、兄と称する男に脅されているという。しかも男は相当な剣の手練だそうだ。家中随一の剣技をもつ彦十郎は、律儀で真正直な隣人の危難を救うべく動くが…(表題作)。全九編収録。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)卒業。1973年作家デビュー。「陸奥甲胄記」「寂野」で第3回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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