光文社文庫
裏切りの明日―結城昌治コレクション

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334744656
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦争と飢餓の厳しい少年時代を過ごした沢井は、不正と卑劣を憎む硬骨の刑事だった。しかし、沢井の心は、ある事件をきっかけに歪んでいく。沢井を悪の道に走らせたのは、金銭への欲望という、人生の陥穽だった。横領、背任、乗っ取り、手形詐欺、そして、殺人―。息もつかせぬ展開で、欲望に滅び去っていく一人の刑事の悲劇を描いた、クライムノベルの傑作。

著者等紹介

結城昌治[ユウキショウジ]
1927年東京生まれ。早稲田専門学校卒。東京地方検察庁に在職中の’59年に「寒中水泳」で、第1回「EQMM」短編コンテストに1席入選。’60年に同庁を退職し、作家専業になる。’62年に発表された『ゴメスの名はゴメス』、’63年の日本推理作家協会賞作品『夜の終る時』、’66年刊の『白昼堂々』などで、ユニークな推理作家としての地歩を固めた。『軍旗はためく下に』で、’70年に直木賞を受賞。’85年には、『終着駅』で、吉川英治文学賞を受賞した。’96年1月に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。