光文社文庫<br> 量刑〈下〉

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光文社文庫
量刑〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 481p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334737603
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

審理は終結した。後は3人の裁判官の合議で量刑が決まる。そのころ神谷裁判長宛てに一通の封筒が届いた。痴呆気味の父と娘の身辺に危険が…。致命的な急所を突いた水面下の罠に動揺し態度を豹変させる神谷。情状の余地とは、人が人を裁くとは、量刑の客観性はどこにあるのか。「正義」とは、「法」とはなにか。一裁判官の職責と人間性を通して描く衝撃作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mie

3
最初の指示がすべて悪いよな。殺意がなくても妊娠中の女性と子供を殺してしまった事実は変わらない。人が人を裁くのは難しいです。2013/02/01

有沢翔治@文芸同人誌配布中

2
担当裁判官は神谷正義。死刑判決を出す、厳罰主義の裁判官だった。死刑判決になったら自暴自棄になって、政治献金のことも話しかねない。そうなれば守藤の政治生命は終わりだ。有期懲役にまで下げなくてはいけない。そんな折、神谷の家族に不穏な影が忍び寄る…… http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51512875.html2020/05/18

ゼロワン

2
文庫本上下に渡り長文でしたが事件、捜査、裁判、また事件と飽きる事なく読み終えられた。量刑。いわゆる死刑に対する考え方はやはり永遠のテーマにも思える。。。その前に安全運転を心がけよう。2015/04/10

カスミソウ

2
法律だけに縛られる、独立した存在の裁判官。神谷の裁判官として、また一父として娘の誘拐事件に苦悩する様子がひしひしと伝わってきた。彼は確実にこの一件で裁判官としても父としても新たな境地に至ったと思う。皮肉にも誘拐事件の脅迫があったからこそ、彼は新たな「視点」を得ることができたのかもしれない。この本を読んで、初めて法曹界に興味を抱いた。2015/02/16

Yoichi Taguchi

1
裁判・量刑という小説全体を通して重いテーマで貫かれているが、夏樹氏は往年のサスペンス小説の名手であり、この点からも比較的面白く読めた。事件を裁判官側の視点から描いた小説は少なく(多分)、裁判官の苦悩がうまく表現されていた。この本は、裁判員制度開始より早くかかれたものと思うが、幸か不幸か『裁判員』に選ばれてしまった方には、是非とも読んでほしい一冊。2014/03/02

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