内容説明
坂本龍馬、暗殺者の凶刃を逃れる!九死に一生を得た龍馬は、廃幕による改革を目指し、陸奥宗光とともに精力的に動き始める。が、討幕の気運は諸藩に広がっていた。長州に続き、薩摩の西郷隆盛も武力討幕へ傾いていく。さらに諸外国までもが、龍馬の志を阻もうと…。龍馬が生きて明治を迎えたら日本はどうなったか。大胆な発想で描くもう一つの歴史物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨシユキ
1
自分が持ってるのは初版1刷、10年以上前のものなんでカバーはもっとシンプルで3分冊でした。 中津さんのifシリーズは大好きで、東北独立国を護る藤原秀ひらや名古屋に幕府を作る伊達政宗等ありますが、この龍馬が難を逃れて維新を軟着陸させるものが一番好きです。 直後は官を離れるものの、やはり国政の中心に呼ばれてしまう。そういう運命に抗いもせず前進前進。最後の15ページは破れてますが手放すことなく持ち続け、繰り返し読み続けるでしょう。 議員を選挙したり、西郷な木戸と一緒に、慶喜や小栗が内閣を構成するところは圧巻です