光文社文庫<br> からくり東海道

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光文社文庫
からくり東海道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334728359
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天保十年正月。尾張藩江戸下屋敷で余興を演じた角兵衛獅子のみつと文吉は、屋敷の庭に“宿場町”が造られているのを見た。十年後、文吉は、小田原宿でたかと名を改めたみつと再会。美少年を引きつれ、悪事を働くたかと手を組む文吉。三人は、箱根山中に眠るという大久保長安の埋蔵金を狙うが…。奇抜な発想、幾重にも仕掛けを絡ませた痛快時代ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんぬ

2
様々な要素が絡み合っていて、飽きなかった。個人的には「ですます調」に違和感を覚えるところも。2015/12/30

ゆーいちろー

2
(未読の方は読まないでください!!)未読の方は、できれば何の先入観も持たずに読んで欲しい本である。ネタバレになってしまうかもしれないが、時代小説ミステリーとして読むと、クライマックスで「えっ」と思うような場所へ着地させられてしまう。正統派のミステリーを期待すると、肩透かしと感じる人もいるだろう。だが、その肩透かし自体が作者が仕掛けたトリックだとも言える。本書は泡坂妻夫初心者よりも、泡坂ファンになってから読むべき本かもしれない。おそらく、他の泡坂作品とは、少し異なった味わいを感じることができるだろう。2010/11/14

お笑いループシュート

1
幼年期に角兵衛獅子として尾張藩の江戸屋敷に入った文吉とみつ、そこで起こった出来事から物語は始まります。泡坂妻夫の時代小説独特の「ですます調」で話は進んでいきます。奇想天外な展開にはびっくりするばかりですが、実は伏線がさり気なく巡らされていたのには、流石としか言いようがありません。2017/02/10

沼田のに

1
この本は”益々”などの言葉を繰り返しの”々”など使わずに”益益”と丁寧にひょうきしていて、さらに”ですます調”のやさしく丁重な語り口なので好感が持てた。しかし物語りはメリハリがなくて眠たい。4/102015/09/12

Tetchy

1
タイトルにある「からくり」には余り意味がなく、市次、たか、市太郎ら3人の波乱万丈な冒険振りを評したような意味が強い。ところで今思えば、泡坂の時代小説は数あれど長編はこれが初めてなのではないか。そのせいか主人公3人がいつもより生き生きと感じられ、心地よい。また主人公たちも名前が変わっていくように、周辺の登場人物も名前が変わっていき、泡坂お得意の文学遊びが楽しめる。ともあれ、なんとも粋な小説だった。2009/05/16

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