内容説明
死ぬために登った北アルプスの雪渓で、夏居真由美は運命の人・朝倉とめぐり会った。稀代の好色漢・神居法泉を教主と仰ぐ「お告げの天使」教団の魔の手が、真由美に迫る。そして、真由美を守る朝倉にも、教団と闘うべき宿命があった。邪悪な野望を実現するために、教団と暴力団が手を結ぼうとしたとき、朝倉の孤高の闘いが始まった―。森村誠一渾身の推理巨編、圧巻の千百枚。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県生まれ。69年に『高層の死角』で、第15回江戸川乱歩賞を受賞し、73年には『腐蝕の構造』で、第26回日本推理作家協会賞を受賞した。『人間の証明』に代表される数々の傑作ミステリーのほかに、ノンフィクションの大作『悪魔の飽食』や、歴史時代小説など、著書多数。作家生活四十周年にあたる2003年には、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞した
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感想・レビュー
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ヤスヒ
7
神居法泉を教主と仰ぐ邪悪な新興宗教団体「お告げの天使」。その邪悪教団と闘うべき宿命を背負う朝倉。そこにヒロイン真由美、そして教団と手を結ぼうと企む暴力団を絡めてストーリーは進む。大長編だがスリリングな展開にページをめくる手がとまらなかった。ただ終盤で朝倉に襲い掛かる殺人のプロフェッショナル集団「バッドセブン」にリアリティが全く感じられなかった点がちょっと残念。まるでちょっとした怪人軍団のようだった。朝倉がいつ仮面ラ●ダーに変身しても違和感ないような…とは言い過ぎか…。なんだかんだ言っても面白かった…かなぁ2012/03/27
りおみ
1
邪悪教団に立ち向かう朝倉のかっこよさと、真由美の思いがせつなくて思わず一気読みしてしまいました。おもしろかったです。2014/03/26