カッパ・ノベルス<br> 鳩笛草

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カッパ・ノベルス
鳩笛草

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334071530
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

祖母の死でひとりぼっちになった麻生智子。8歳のとき交通事故で両親を亡くし、同乗していた智子は助かったものの記憶喪失に…。祖母が隠してあったビデオを見て、記憶を失くす以前の自分には“ある秘密の能力があった”ことを確信した。そして…。(「朽ちてゆくまで」)女子高生の妹が乱暴され、溺死した。復讐を誓う兄の前に現われた女は「私がお役に立ちます」と言って、眼でキャンドルの火をつけた…胸を打つ結末。(「燔祭」)城南署捜査課の本田貴子には、人の心を読める透視能力がある。そのことが彼女にある衝撃を…。(「鳩笛草」)今、最も注目される人気作家が描く情感溢れる異色ミステリー中編3部作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじ

21
20年ぶりくらいに再読。当時宮部みゆきの超能力もの、好きだったなぁ。3人の超能力者の話。能力の開花から終わりまで。1話が一番好き。クロスファイアも好きだったが、今読むと前日譚である2話の主人公が一番危うく共感し難い。2021/10/14

くまんちゅ

21
人とは違う特殊な能力を持ってしまった三人の女性の物語。この三作の中では「燔祭」の淳子だけが直接的に人を攻撃できる能力を持っていて、その力をどう使うのが正しいのか多田ともに苦しむ様が読んでいてもつらくなった。「朽ちゆくまで」は読後感がいい作品。「鳩笛草」は読み終わると貴子のこの先の人生での幸せを思わず願ってしまう、そんな作品でした。2013/07/21

遥かなる想い

17
宮部みゆきの いわゆる 超能力SFものは 『龍は眠る』『かまいたち』に次いで 3作目だった。 本書は 短編集であるため、他作品と単純な比較はできないが、 たとえば 青木淳子の 存在感には 強烈なものがあって、 物語りに 不思議な緊迫感を 与えている。 超能力を持ったために 苦しむ人たちというのは、 TVドラマ化された『NIGHT HEAD』の 兄弟にも あらわれており、 読後に 忘れがたい印象を 残している。

ともちゅん

15
特殊能力を持った女性達のお話。三篇。クロスファイアの淳子と一樹のエピソードが読めてよかった。1話目の「朽ちてゆくまで」が好きかな。「鳩笛草」衰えていくぽんちゃんのそばに大木がいてくれてよかったなあと思う。2014/11/28

Nobu A

12
先月読んだ「クロスファイア」の前日譚が所蔵されている「鳩笛草」(図書館本)を読了。読む(及び書く)ということは知識の加筆修正と考えると、後編は長編ということもあり、より詳細な描写、緻密な物語展開だったので中編の「燔祭」は少し物足りなさが否めない。でも、繫がりが分かったので良かった。読む順番も大事だと思う。しかし、等身大の女性の描写は相変わらず舌を巻く。超能力が存在するのではないかと思ってしまう。一部の高度化した能力以外は普通の人間。同じように悩み苦しむところに共感し、引き込まれてしまった。2015/12/23

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