内容説明
千葉県柏市の鶴来総合病院の新生児室から、深夜井筒京子の赤ちゃんが誘拐された。二階堂日美子の兄・柏木陽一が院長の病院である。院長の推理と、写真週刊誌記者・鷺山鉄平の協力で、赤ちゃんは無事救出された。しかし、犯人とみられる作家は、遺書のような血文字を残して死亡、ほっとする間もなく、病院では政治評論家の松永きららが殺された。さらに井筒京子も失踪して…。大病院を舞台に次々起こる奇怪な事件、院長柏木陽一の推理が冴える。タロット日美子、二階堂警部シリーズで人気の著者が日美子の兄にスポットを当てた、新境地“病院ミステリー”全力作。