内容説明
繰り返される教科書事件で問題となるのは、外国が日本の教科書に対して文句をつけてくることと、それに対する態度が甚だ弱腰であることだ。しかしその背後には、一般思想界ではつとに時代おくれになった唯物史観が、学校の教科書では正統な史観であるかのように罷り通っている現実がある。ここのところを十分見定めなければ教科書問題の健全化はできない。わが国の歴史を、左右色眼鏡抜きで正しく見つめたいと願う者に、この本は知恵と励ましとを与えてくれる。
目次
第1章 「日本史」をめぐる内・外圧
第2章 日本民族にとって記紀・天皇とは何か
第3章 歴史教育はどうあるべきか
第4章 太平洋戦争の検証
第5章 中国・韓国の問題とする史実と検定制度