光文社新書<br> 歴史から考える日本の危機管理は、ここが甘い―「まさか」というシナリオ

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光文社新書
歴史から考える日本の危機管理は、ここが甘い―「まさか」というシナリオ

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037154
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0236

内容説明

日本は、経済最大の足かせとなるデフレになぜ陥ったのか。デフレが長期化しているのはなぜか。その原因を辿っていくと、アメリカの圧力や日本政府の政策ミス、中国共産党と癒着した「親中派政治家」の影が見え隠れする。重大なスパイ事件や国家的な謀略などの歴史をひもときながら、日本人が「甘えの構造」と決別するためのフレームワークを実例から学ぶ。

目次

序章 「おかしなこと」をする人たち
第1章 重いツケ(日本は、いつ進路を誤ったのか;権力闘争というドグマの申し子)
第2章 政治と経済の「素朴理論」を検証する(政治思想の素朴理論は、時として悲劇を生む;経済の素朴理論は、時として自らの首を絞める)
第3章 プロパガンダを見破れ!(対日工作員の告白;世論は作れる)
第4章 「偶然の動き」を読む(騙しのテクニック;戦争、中国共産党、そして日本)
終章 「背後にある物語」―危機管理の心得

著者等紹介

上念司[ジョウネンツカサ]
1969年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業(在学中は日本最古の弁論部、辞達学会に所属)。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mazda

22
初めのうちはちょっと読みつかれたけど、後になると真っ当な意見が書かれていることに安心して読み進めた。デフレ下で増税すると税収が減るとか、国家破綻は固定相場の国でない日本では論理的にあり得ないとか、ちょっと読めば当たり前のことが書かれている。結論と原因をひっくり返して国民をあおる人たちには十分に注意する必要があることも書かれているので、面白かった。2013/11/23

thee birdmen

21
何得、誰得。なるほど上念先生。なんとなくルーティンで仕事に疲れてボーッとやっつけで毎日しのいでいたら、自然と思考停止して無意識のお上性善説。反省しなきゃいけませんね。バカにならないように気をつけないと。2019/04/04

ラウリスタ~

15
一ページ目から日本経済低迷の原因は中国共産党の陰謀!って始まって、そっち系かよと思わせておいて、この世にはびこるあらゆる「世論、意見」というものが、それ以前の「素朴理論」という、9割のバカと1割のスパイによって作られたものだと説明し、「陰謀論だ」という言葉自体も思考停止を呼ぶことに注意喚起する。個々の商品の値段(企業レベル)とは全く関係ないデフレ。日銀が金を刷ればいいだけというあまりにも簡単な解決策。この本は陰謀論と素朴理論信者ばかりの日本で、あたかも陰謀論のように語り始めることで、目的へと近づく高等テク2018/01/10

あんさん

11
ブックオフでタイトルだけ見て購入。よく確認しなかったが、著者はいわゆるリフレ派の人だった。2012年10月著。第二次大戦前後のスパイやプロパガンダの事例を数々紹介した後で、「デフレ不況はバカな日銀の金融政策や財務省主導の消費税増税が原因なので、貨幣供給量を増やせば解決する。プロパガンダにだまされるな」と強く主張する。しかしながら、その後そのとおりの政策がとられた10年が経過して、この現状を考えると・・・2023/03/02

ちくわん

10
2012年11月の本。「デフレ」の人。タイトルからイメージする内容とのギャップが著しいが、分かりやす説明だ。内容が内容だけに反対意見も相当多そうだが、もう少し読んでみたい作家だ。メモした新ネタは膨大。そうした観点で眺めても面白い。2019/11/16

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