内容説明
日本国内の議論を二分する、TPP=環太平洋経済連携協定への参加協議。現在、先行する参加国間で深刻な対立を招いている分野の代表格が、著作権・特許などの知的財産だということはあまり知られていない。流出した米国政府のTPP知財文書には何が書かれているのか?その「真の狙い」とは?アメリカやEU各国で大きなうねりを見せた「ネットの自由」への希求、躍進する「海賊党」の存在、グーグルやアップルなど、「新たな立法者=国際プラットフォーム」などの動向も踏まえながら、情報社会における最適なルールメイクのあり方を第一人者が考える。巻末にTPP知財リーク文書抄訳を公開。
目次
第1章 「SOPAの息子たち」(ネットを黒く塗れ!;欧州で燃え上がった反ACTAと「ネットの自由」 ほか)
第2章 TPPの米国知財条項を検証する(要求1:著作権保護期間の大幅延長;要求2:非親告罪化 ほか)
第3章 最適の知財バランスを求めて(ネットを治めるのはどの国の法律なのか;TPPが突きつけた「知財ルールの統一化」と「アメリカ化」 ほか)
第4章 情報と知財のルールを作るのは誰なのか(法律―機能不全に陥る著作権法、「著作権ムラ」批判と議員立法;条約―「ポリシーロンダリング」の誘惑 ほか)
巻末資料 TPP米国知財要求抄訳
著者等紹介
福井健策[フクイケンサク]
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1991年、東京大学法学部卒業。現在、骨董通り法律事務所For the Arts代表パートナー、日本大学芸術学部客員教授。専門分野は芸術文化法、著作権法。think C世話人、国会図書館審議会ほかの委員・理事をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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