内容説明
110番通報で文京区千駄木のマンションへ急行した警視庁捜査1課・田丸警部は、衝撃をうけた。若い女性が、全裸で両手を縛られ、片足に赤いハイヒールをはいて首を吊っていた。受話器が放り出されている。田丸が拾うと、電話は繋がっていて転井沢署の刑事が出た。なんとその場所も首吊り現場だった。しかも、被害者は全裸で両手を縛られ片足にブーツをはいた若い男性だった。精神科医・氷室想介が、巧妙に仕組まれた完全犯罪、同一犯人による、東京―軽井沢同時首吊り殺人に挑む。抜群のテンポ、絶妙のストーリー展開、あふれる新感覚。度肝を抜く大トリック、推理界期待の大型新鋭が世に問う書下ろし新本格推理傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
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1995.3.9
経る時
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1990/09/09
るね
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東京-軽井沢間の同時殺人というカー的な不可能犯罪にサイコセラピストの氷室想介が挑む。その空間的かつ時間的に無理がある謎にどのような解決が与えられるのかが本書のトリックの肝だが、奇想と言っても差し支えないような出来でびっくり。その代わりに物語としては至って平凡というかあまり見栄えはしないものだった。2012/08/29
あまの
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サイコセラピスト氷室想介シリーズ2。犯人の精神状態が異常でなかったらとても面白くなったと思う。博士マスクが良くない。トリック、動機共に内容は面白かったです。2012/04/29