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内容説明
戦後、40幾星霜。アメリカは、日本人にとって天壌のごとく無窮なものであり続けてきた。それが今や、アメリカが滅びるということが、杞憂でない時代になった。天もどきのアメリカも、いつ崩れ落ちてゆくやもしれないのである。このことを、まずしっかりと実感しておくことが、大国・日本復活のうえでなりよりも重要なのである。
目次
1 アメリカを救った最後の5分間―激変したアメリカ国債市場の法則
2 エイズにかかったアメリカ経済―経済無学者に騙されたレーガン
3 ヒットラーとルーズベルトはどこが違うか―大国・日本を蝕む小国根性
4 大蔵官僚から日本を守れ―売上税が失敗した理由
5 植民地アメリカを手放すな―新ケインズ経済学と『帝国主義論』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
13
社会を動かすのは真理でなく「これを真理ということにしよう」という共同幻想である。原理はなく現実だけがある。真の価値というものはなく「これをみんなの価値としよう」という合意のみがある。ところで学問とは真理・原理・真の価値を見極めようとするものである。小室直樹は純粋な学問人である。小室が表象するのは剥き出しの学問である。故に、彼は社会から排斥されたのである。確かに彼から見れば世の知識人言論人政治家は無知蒙昧だろう。だがそう言えば言うほど己が浮き上がるだけである。世人は利欲により行動し、学問など後付に過ぎない。2019/03/30