内容説明
老人ぼけはおそろしい。しかし、もっと恐ろしいのは、中国人がおのれの老人ぼけを認めようとしないことだ。事実を直視せず絶対に自分の過ちを認めない。台湾原子力の父とよばれる科学者・孫観漢氏は、こういって嘆く。誇り高い中国人は、なかなかおのれの弱点を語らないものだ。しかし、著者孫博士はアメリカでの研究生活が長く、科学者として物ごとを客観的に見得る。本書は、実に鋭い中国人論である。事例豊富で説得的な原書を加えて、2人の有能な訳者による訳文は平易明快。およそ、中国を理解したい人、中国人と共同事業にたずさわる人、すべて必読の書として一読をお勧めする。
目次
1章 「老昏病」の中国人
2章 日本人と中国人
3章 中国人の「恥部」
4章 中国知識人の責任
5章 “権力・金銭・名誉”崇拝主義
6章 中国人の虚栄心と偽善
7章 台湾の「原発論争」