内容説明
さむいさむいふゆのよる。かあさんのはねにくるまれてねむっていたすずめのぼうやが、ふとめをさましました。「あれ、なんだろう？」ぼうやのめにうつったのは、そらからふわふわまいおちてくるしろいものでした―。黒井健が描く、情感豊かな美しい絵本。
著者等紹介
深山さくら［ミヤマサクラ］
山形県上山市生まれ。『かえるのじいさまとあめんぼおはな』（教育画劇）で第１９回ひろすけ童話賞受賞。一般社団法人日本児童文芸家協会会員
黒井健［クロイケン］
新潟県生まれ。新潟大学卒業。『またたびトラベル』（学研）で第２０回赤い鳥さし絵賞を受賞。２００３年、山梨県清里に「黒井健絵本ハウス」を設立。一般社団法人日本児童出版美術家連盟会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ぶち
108
寒い寒い冬の夜、母さんすずめの羽にくるまれたすずめの坊やが見たのは、空からふわふわ舞い落ちてくる白いものでした。 "雪"に初めて出会ったときのときめきが、黒井健さんの絵が幻想的に表現しています。私が初めて雪が降っているのを見たときの興奮が蘇えってきました。 坊やの興奮をよそに、あくまでも現実的なお母さんがユーモラスです。いい親子だなぁ。2020/02/26
ままこ
92
ふくふくしたこすずめが愛らしい。藍色のグラデーションに薄く透ける繊細な葉っぱの表紙。冬の凛とした美しさを感じる。はじめて雪をみたこすずめとかあさんすずめの穏やかな会話。冬の厳しさと親の愛情。感性あふれる心温まる絵本。チョンチョンと雪に残した足跡が可愛い。2019/01/25
はる
73
とても好み。静かな雪の夜、かあさんすずめの温かな胸に抱かれた子すずめは……。母と子の優しい時間。かあさんすずめとこすずめの愛情に溢れたやりとりがいいですね。黒井健さんの幻想的な絵がほんとに素晴らしい！うっとり。こすずめのつぶらな瞳が可愛らしいなあ。2020/02/16
♪みどりpiyopiyo♪
72
こすずめは、きの うろの なかで ねむっていました。しゃらしゃらしゃらしゃら… ■仄青い雪灯りが美しい絵本を読みました。しゃららしゃらら… ■子すずめが初めて雪に出合う絵本です。色々不思議に思うところはありますが、可愛らしいお話と、雪景色や木の葉、羽虫等、新たな画法に挑戦したという黒井健さんの情感豊かな美しい絵。最後のページが一番のお気に入りです (ღ′◡‵) （2018年）（→続2019/01/25
Smileえっちゃん
59
黒井健さんの絵に誘われて借りてきた図書館本です。寒い冬の夜、空からフワフワ落ちてくる初めて見る雪。こすずめは気になって仕方ありません。お母さんの温かい胸に包まれての親子の会話にほっこりしますね。目を開けないで答えるお母さん、よほど疲れていたのでしょう～子供が小さいころありますよね。見ないで返事することって…寒い雪の夜…でも暖かさが伝わってきます。黒井健さんの幻想的で優しいタッチの絵に、このお話がピッタリですね2020/10/08
