内容説明
「病気だから」「うるさいから」「年をとったから」…。人間の都合で捨てられる、小さな命。しかし、新しい飼い主との出会いが、かれらの命にチャンスをあたえる。「もう一度あの子たちを、キラキラ輝かせたい―」。ボランティアたちと、千葉市動物保護指導センターがめざす、“捨てられる命ゼロ”の画期的な取り組みを追う。
目次
第１章 命の可能性
第２章 平等のチャンス
第３章 譲渡適正検査
第４章 ケンケン
第５章 猫たち
第６章 命の行方
第７章 命の輝き
著者等紹介
今西乃子［イマニシノリコ］
１９６５年、大阪府生まれ。航空会社広報等を経て、児童書のノンフィクション作家となる。作品に『ドッグシェルター』（第３６回日本児童文学者協会新人賞受賞）など多数。現在、元捨て犬だった愛犬・未来を同伴して「命」をテーマに、小学校、中学校などで出前授業も行っている。日本児童文学者協会会員
浜田一男［ハマダカズオ］
１９５８年、千葉県生まれ。東京写真専門学校（現・東京ヴィジュアルアーツ）卒業後、広告専門の撮影スタジオでアシスタントを務める。１９９０年写真事務所を設立。第２１回日本広告写真家協会（ＡＰＡ）展入選。作品に『小さないのち―まほうをかけられた犬たち』（金の星社・第２１回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞受賞）など。現在、企業広告・ＰＲ、出版関係を中心に活動中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
14
《私-図書館》命がこぼれおちる前の動物を救おうとする人たちに、頭が下がります。これをひきおこすのも人なんだと思います。救ってあげたい。2022/04/21
はむちゃん
13
千葉市動物保護指導センターの皆さんのように捨てられる命を一つでも減らしたい、そんな人間になりたいです。「本犬はまだ生きる希望を捨ててはいません。」捨てられた犬もきっと植松雅美さんと同じように殺処分される犬猫が少しでも減りますように、そんな気持ちだと思います。どうか捨てられる命がなくなりますように。しあわせな命が増えますように。犬猫を飼う人は最後まで責任を持って、犬猫の死を見届けてくれますように。それだけを願っています。2016/02/06
ゆうぴょん
2
小４娘。ペットブームの中、保護センターでは捨てられる命もある。 こぼれ落ちる前になんとか命をつなごうと努力する獣医さん。ボランティアの皆さん、職員さん。 人の身勝手さと反面、人の暖かさ。 我が家の都合で娘は動物を飼ったことがない。そんな彼女にどう響いたのかな。2022/02/20
金太郎
2
千葉市動物保護センターで捨てられた犬猫を新しい飼い主に命をつなぐ。捨てられる命を０の社会を作るために。ボランティアと獣医、職員が殺処分を減らそうとする姿。動物を最後まで責任を持って飼う捨てられる命を0に出来るのは人間の心次第なんだ。考えさせられる内容でした。2020/06/14
