内容説明
ある夜、どうぶつとはなしができる、おいしゃさんをたずねてきたのは、病にくるしむリュウのむすめでした。おいしゃさんは、リュウの耳の中でけんかをしている、二ひきのムカデを見つけました―。3歳から。
著者等紹介
谷真介[タニシンスケ]
1935年生まれ。日本文芸家協会会員。『台風の島に生きる』(偕成社)で第3回ジュニア・ノンフィクション文学賞、1976年度厚生省児童文化福祉奨励賞受賞。「行事むかしむかし」シリーズ・全13巻(佼成出版社)で第15回巌谷小波文芸賞受賞
赤坂三好[アカサカミヨシ]
1937年生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。『十二さま』(国土社)で第22回小学館絵画賞、1973年チェコBIB世界絵本原画展金牌賞受賞。『かまくら』(講談社)で1975年チェコBIB世界絵本原画展金牌賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
18
干支の龍にこんなお話があるとは知りませんでした。龍は気高く怖いものと思っていたら、登場するのは娘の龍。 しかも、赤坂三好さんの描く龍は、女性っぽくてとても柔らかいタッチなのに感心してしまいました。 龍の病の原因と治療法には違和感を覚えるのですが、辰年の私としては嬉しい絵本に出会いました。2020/01/16
pocco@灯れ松明の火
12
辰年絵本:龍はある所が痛くて医者に行く>>痛みの原因も不可思議だし、その施術方法も驚いた。沖縄の昔話。あとがきに、辰年生まれや竜に関した言い伝えを簡単に書いてあった。 絵がはっきりして見やすい。太陽光線のようにも見える斜め格子の筆使いが特徴。私は大好き!2011/12/29
なま
10
★4.2 十二支を主人公にした昔話シリーズ。沖縄のある村に、動物と話せる医者がおり評判の良さから人間や動物がたえなかった。ある日、病に苦しむ娘が現れて・・。 病の原因と解決方法は面白く、赤坂三好さんの温かく懐かしさのある挿絵がストーリーを支える。あとがきには「竜」の姿体として頭はラクダ、角は鹿、目は鬼、耳は牛、うなじや胴は蛇に似ている。背中の鱗は81枚と中国の古書より記載がある。また竜は東洋では神聖視されているが、西洋の竜(ドラゴン)は悪の象徴となっている等、詳しく記載あり。5分。2024/02/25
遠い日
9
「十二支むかしむかし」シリーズ。辰年。沖縄県の昔話。初めて読む話だが、お医者さんの診立てと機転が心地よくて、耳を治して欲しいリュウの娘の、恥じらいともはにかみともとれる女らしい表情とともに、引き込まれた。このシリーズは、赤坂三好さんの絵がすばらしいのだ。2019/03/01
紅花
8
昔話の定番的な発想が面白い。2016/07/11