内容説明
あのテロは現実?この“私”はホンモノ?大きく変わる世界と大きく変わる“私”。解離をキーワードに、21世紀の“リアル”を大胆に読み解く。
目次
第1章 変容するリアリティ―離人感覚が蔓延する
第2章 リアリティを取り戻したい―自傷・ピュア願望・出会い系
第3章 心が解離していく―トラウマなき多重人格
第4章 ボーダーライン時代のカリスマ―「イメージ」と「個」
第5章 多重化するリアルの行方―テロ事件が扉を開く?
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒。精神科医・神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科助教授。臨床経験を生かし、現代人の“心の病”について洞察を続けている。新聞や雑誌の社会批評・文化批評・書評などでも活躍
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感想・レビュー
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健絵
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解離という言葉が押し付けられる。内容も浅い。DIDは増えたのではなく発見しやすくなっただけで根底の数は変わっていないと考える。または興味本位からのなりきり。著者自身が語るように患者を扱ったことがないらしいので仕方ないのかもしれない。2011/07/15
るまんど
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課題のために読んだ本だったけど、結構おもしろかった。 離人とまでは言わないけど、ニュースで見ることに対して現実感がわかないってのはよくある。 それはいろんな現実が何層にもなってるらしい。 ネットの普及でさらに深刻化するとか… いちいちニュースにそこまで反応するのもどうかなと思った。2009/06/17