内容説明
旗本奴“火炎組”と抗争中の町奴“犬吠組”のお銀と勘平が、ある晩火炎組の辻斬りに襲われた。危機一髪のところで、日暮京太郎が現れ、奇妙きてれつな妄想剣により宮本武蔵に変身、辻斬りの度胆をぬいて撃退する。幼くして生別した母を訪ねて江戸へ来た京太郎は、犬吠組の食客となり、母探しをしながら、悪逆非道の火炎組と戦っていく。洒落っ気と愛嬌たっぷりのデブ侍が、妄想を駆使して、ついには戦国の英雄・徳川家康や織田信長まで現出させての大波乱。愛と涙と笑殺の異色時代小説。
著者等紹介
文月芯[フズキシン]
東京生まれ。2007年、『六弁花』(徳間文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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