内容説明
備前宝楽流の庖丁人である乾聖四郎に、弟子入りを懇願していた煮売り屋の権助の娘・お菊が何者かによってさらわれた。しかし、権助は自身番に届けようともせず、ただ頭を抱えるばかりだった。何も話そうとしない権助の様子に不信を抱いた聖四郎の調べで、お菊を連れ去ったのは加賀藩の手の者たちだと判明したが…。将軍家斉の双子の弟として生を受け、公儀から天下御免のお墨付を戴く庖丁人・乾聖四郎の活躍を痛快に描く。
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年愛媛生まれ。中央大学卒。柴山隆司の筆名で書いた、時代小説「露の五郎兵衛」で小説CLUB新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。