内容説明
町道場の道場主が殺された。福江新亭というその男は、江戸市中の他の道場を荒らし回って、強請りたかりを繰り返している卑劣な男だった。死体のそばに、吝嗇の男を戒める“食わず女房”の故事にちなんだ菖蒲の葉が残されていたことから、福江に怨みを抱いていた女の仕業と思われた…。将軍の娘でありながら、もって生まれた不思議な力で怪事件を解決していく余々姫の活躍が冴える書下ろし好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京生まれ。日本女子大学大学院修了。出版社勤務後、テレビドラマ「お入学」の原作『よい子できる子に明日はない』で、一躍脚光を浴びる。その後、『ママに捧げる殺人』(角川書店)でミステリ・デビューを果たし、サイコスリラーという新たなジャンルを確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rakim
6
解決はするけれど、めでたしめでたしになるお話は少ないなぁ。。姫様の恋心がもう少し絡んでくると面白くなりそうなのに。夢で解決・・はある意味じゃ違反っぽいのでパターン化しそうですし。気楽に読めるのは良しです。2013/10/04
しろうさぎ
1
信長の怨霊が出てくるのはやりすぎ?2010/09/27
Reiko 🍀
0
図書館本。うーん…信長を出してくるとは。信長様ならもっとド派手な仕返ししそうだけど。続きが気になる。2016/10/04
ひさか
0
短編4話。和田さんの「鬼が見える/大江戸「町」物語 風(宝島社文庫)」が面白かったので、余余姫シリーズもひょっとしてそういう傾向があるのかと思い読んで見ました。 以前にも、同シリーズの「判じ絵殺し」を読んでいたので、夢見の力で、難事件解決をする筋立ては知っていました。 事件解決の合間にも、恋に悩む若いお姫様が描かれていて、そんなにファンタジー要素は強くなかったです。2014/07/02
黒ねこ
0
余々姫の事件解決よりも、信二郎との関係の方が気になる。完全に焼きもちにしか見えない。2011/06/28