広済堂文庫<br> 有明の月―豊臣秀次の生涯

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広済堂文庫
有明の月―豊臣秀次の生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784331608562
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

織田信長が天下布武への道を着々とすすめる天正三年、信長の幕下として名を成す羽柴秀吉の姉夫婦の長男として生まれた信吉は、故郷の尾張国大鷹村を出て、秀吉が城を構える近江長浜へと向かった。八歳とは思えぬ聡明さを持つ信吉は将来を嘱望され、秀吉の出世にともない、孫七郎、羽柴秀次と名を変える。文武に励み、深い見識を備えながら、心ない讒言により悲運の最期を遂げた秀次の生涯を描く長編時代小説。

著者等紹介

沢田ふじ子[サワダフジコ]
1946年、愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)卒業。高校教師などを経て、1973年作家デビュー。’75年「石女」で小説現代新人賞、’82年「陸奥甲胄記」「寂野」で吉川英治文学新人賞受賞。「遍照の海」「幾世の橋」「惜別の海」「天の鎖」などヒューマンな作風の歴史小説・時代小説を多数発表している。当社刊文庫に『公事宿事件書留帳』シリーズや、四季の花に託した人間ドラマ「花暦」、伊勢・大和を舞台にした悲恋集「海の蛍」、また、滝にかかわる十二の短篇集「滝桜」や、江戸時代の女絵師八人を描いた「雪椿」がある。室町後期を舞台にした「七福盗奇伝」も好評
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感想・レビュー

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カルバンク

1
歴史上の人物で一番関心が あったのが悲運の人「豊臣秀次」だった。だが今まで読んだ時代小説では秀吉の脇役だった。検索し彼が主役の「有明の月」を知り手に入れる。読み始めると私の「秀次」像にピッタリ。心優しく賢い農民の子「信吉」は秀吉に無理矢理「関白秀次」に仕立て上げられ、そして邪魔になると切り捨てられた。母ともが秀吉の姉じゃなかったら、弟「猿ノ助」のままで行方不明だったなら 木下一族の悲劇はなかったろうに。しかし、その悲劇は家康の思惑で起こったと思うと「大河ドラマ」を見るのが時代のせいとは言え辛くなってくる。2023/05/15

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