内容説明
17世紀にロンドンで初めて市民に提供されて以来、そのエキゾチックな風味、色、香りによってイギリス人を魅了し続けてきた紅茶。19世紀以降は「イギリス的生活様式」の中心として国民のアイデンティティ統合のシンボルとなった―「アジアの葉」から作られるこの不思議な飲み物は、過去400年間のイギリス社会・文化において、どのように消費、受容、表象されてきたのか。本書は、歴史、文学、科学、美術、社会史、商業史等の諸分野を自在に横断し、多角的かつ新鮮な視点から紅茶文化史を紐解くことで、この問いに迫る。
目次
イントロダクション
ヨーロッパと茶の初期の出会い
イギリスにおける茶嗜好の確立
中国との茶貿易
茶の価値の向上
茶の自然哲学
イギリスの茶市場
イギリス式の茶
密輸と課税
喫茶の民主化
帝国の政治における茶
ヴィクトリア朝イギリスの国民飲料
二〇世紀の茶
エピローグ―グローバル・ティー
著者等紹介
エリス,マークマン[エリス,マークマン] [Ellis,Markman]
ロンドン大学クイーンメアリー校英文学・演劇学科教授
コールトン,リチャード[コールトン,リチャード] [Coulton,Richard]
ロンドン大学クイーンメアリー校英文学・演劇学科上級講師
メージャー,マシュー[メージャー,マシュー] [Mauger,Matthew]
ロンドン大学クイーンメアリー校英文学・演劇学科上級講師
越朋彦[コシトモヒコ]
英文学研究者。1975年生まれ。首都大学東京人文社会学部准教授。上智大学文学部英文学科卒業。英国・レディング大学大学院英文学専攻博士課程修了(PhD)。専門は17世紀イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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