科学技術大国ソ連の興亡―環境破壊・経済停滞と技術展開

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科学技術大国ソ連の興亡―環境破壊・経済停滞と技術展開

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326700479
  • NDC分類 502.38
  • Cコード C3050

出版社内容情報

かつては世界の片側を支配した科学技術大国の実態を,公開された新資料を駆使し,初期段階から崩壊にいたるまで,詳細に解明する。その道すじは21世紀の人類への警鐘か。

【目次】
序章 旧ソ連邦における技術発展過程研究の課題と方法

第1章 戦前ソ連邦における技術発展過程 1 「社会主義工業化」の条件と技術的自立の課題
 2 電力技術の導入と展開
 3 鉄鋼技術の展開
 4 科学技術の展開
 5 機械技術の展開

第2章 第二次世界大戦と戦後の諸条件
 1 第二次世界大戦と軍事技術
 2 戦後の諸条件と工業開発

第3章 エネルギー問題と電力技術の展開
 1 燃料転換と電力
 2 火力発電技術の展開

 3 高圧送電網とその諸設備

第4章 原子力発電技術の形成と展開
 1 黒鉛チャンネル炉の開発と展開
 2 軽水炉の開発と展開
 3 高速増殖炉の開発
 4 チェルノブイリへの道程

第5章 鉄鋼技術の革新とその性格
 1 1950~60年代の鉄鋼技術の革新
 2 1970~80年代の停滞と環境破壊

第6章 化学技術の展開とその挫折
 1 化学技術の展開と”原料転換””プロセス転換”
 2 化学工業の構造的諸問題
 3 環境破壊と化学工業

第7章 機械製作工業の技術的再編とエレクトロニクス化
 1 機械製作工業の構造的特質
 2 1950年代における技術革新
 3 コンピュータとプロセス・コントロール

終章 1980年代―経済停滞、環境破壊と技術(総括)

あとがき
人名索引
事項索引 

内容説明

かつては世界の片側を支配した科学技術大国の実態を、公開された新資料を駆使し、初期段階から崩壊にいたるまで、詳細に解明する。輝かしい発展から環境破壊、経済停滞、そして悲惨な核の事故へと歩んだ科学技術大国の道すじは、21世紀を目前にした人類への警鐘とも言える。

目次

序章 旧ソ連邦における技術発展過程研究の課題と方法
第1章 戦前ソ連邦における技術発展過程
第2章 第二次世界大戦と戦後の諸条件
第3章 エネルギー問題と電力技術の展開
第4章 原子力発電技術の形成と展開
第5章 鉄鋼技術の革新とその性格
第6章 化学技術の展開とその挫折
第7章 機械製作工業の技術的再編とエレクトロニクス化
終章 1980年代―経済停滞、環境破壊と技術(総括)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

無重力蜜柑

14
ソ連70年間の科学技術の発展と停滞を総括した本。少し古いがソ連崩壊後にボロボロ出てきたロシア語の史資料や証言を使っているので信頼できる。そして何より、著者が技術史家なので自然科学ではなく、エネルギー産業や化学工業や鉄鋼業や工作機械、さらにコンピュータ産業を取り上げており激渋。工作機械のモデルチェンジや原子炉の内部機構まで図面を引用し具体的に解説しており凄い。類書がないという点で極めて貴重な本だと思う。ロシア語資料を調べられる語学力も、詳細な技術分野の記述を理解できる工学的素養もない己の浅学が無念。2022/11/04

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